コンサートに関わる仕事で女性が就ける職種と始め方を解説
力仕事が多くて女性には無理だという思い込みは、職種の選び方次第で崩れます。受付・物販・楽屋ケータリングは現場のほとんどが女性で、照明・映像は機材が軽い技術職です。
体力で線を引くと、コンサートの仕事は重い機材を運ぶ職種とそうでない職種に分かれます。照明・映像・内勤の企画職は後者で、現場の多くのポジションを女性が担っています。
体力と雇用形態という2軸で職種を見ると、コンサートの仕事のうちどれが自分に向いているかが絞れます。就職エージェントや転職サイトに動く前に、まずどの職種から入るかを決めておくと回り道しません。
この記事の内容
女性が無理なく就けるコンサートの仕事
会場入口でチケットをチェックする受付、パンフレットやグッズを売る物販は、ほとんどが女性で回っています。女性アイドルやガールズバンドの現場では、楽屋に近い持ち場ほど同性スタッフが指名されることもあります。力仕事の多い現場でも、女性が実際に担っている持ち場は思っているより広く取れます。
受付・物販・楽屋ケータリングはほぼ女性
お金を扱う物販では計算の正確さが要りますし、人気グッズが売り切れたときには血気盛んなファンの対応も入ります。受付はチケット確認だけでなく、カメラや危険物のチェックも持ち場です。接客や気配りが評価される現場で、女性が優先して配置されます。
楽屋で出演者やスタッフに食事を届けるケータリングも、女性が圧倒的多数です。会場入口の受付やグッズを売る物販と合わせれば、現場の表側はほとんど女性で回っています。
なお、採用は20〜30代前半の年齢層に集中します。こうした持ち場は派遣会社から送られて働くアルバイトが中心で、単発の案件が多く、好きな日だけシフトに入れます。前日に女性スタッフが呼ばれると、机に並んだチラシを順番に取ってセットを作る仕込み作業が入ります。
照明と映像は女性にチャンスがある技術職
照明エンジニアと映像エンジニアは、舞台系の技術職の中で女性が入りやすい持ち場です。色の組み合わせや観客の感情に合わせた演出効果が求められる仕事で、腕力より感性と判断の速さが実力になります。ただし技術職は専門校を経由するルートが主流で、派遣アルバイトで機材を操作する側に立てるわけではありません。
たとえば曲の盛り上がりに合わせて、照明を瞬間的に切り替えていく場面があります。映像のスイッチングも同じで、腕力よりも現場の判断の速さと色彩の感覚がものを言います。本番中は卓の前に張りつき、打ち合わせから当日まで演出チームと細かく詰めていきます。
照明エンジニアに向いている人の特徴や、向いていない人との違いを詳しく知りたい場合は別記事で解説しています。
▶ 照明エンジニアに向いてる人の特徴は?向いていない人との違いも解説
企画・プロモーションなど内勤の職種
コンサートそのものを企画する側に回る道もあります。イベントプランナー、デザイナー、グッズプランナー、プロモーションといった職種です。
デザイナーはフライヤーやロゴを作り、グッズプランナーはファン層を読んで売れる商品を組み立てます。プロモーションは集客のための広告運用を回します。いずれも企画やマーケティングを中心に、デスクで進める時間が長い仕事です。
なかでも公演全体の集客と興行を取り仕切るのがコンサートプロモーターで、仕事内容や年収は別記事で詳しく扱っています。
▶ コンサートプロモーターとは?仕事内容・年収・なり方をわかりやすく解説
アーティストマネージャー
アーティストマネージャーは、担当アーティストのスケジュールを管理し、現場でのケアや仕事のリマインドをこなします。多くは芸能事務所に所属して働きます。
入っている仕事の確認から、新しい依頼が来たときのスケジュール調整まで、担当者の動きがそのままアーティストの動きを支えます。とはいえ担当するアーティストが多忙な時期は自分も休めず、24時間体制に近い働き方になります。
体力で見る女性向きの職種の線引き
同じ裏方でも、機材の重さが違ってくる職種とそうでない職種では、実際の採用の間口が広くなったり狭くなったりします。
重い機材の運搬がある職種はなぜ女性が少ないか
「女性は不可」と求人条件に書かれることは、ほとんどありません。それでも実態として、重い機材の移動や運搬が伴う職種では女性の採用が難しくなります。音響エンジニア、ローディー、大道具担当、設営スタッフあたりがこれにあたります。アンプやスピーカー、楽器、舞台の大道具を会場へ運び込み、終演後はそれを解体して撤収まで行います。一人で持てない機材も多く、体格や体力で現場が判断するため、採用は男性に偏ります。
やる気でカバーできる、という話ではありません。近年は女性のローディーやステージエンジニアも少しずつ増え始めています。ただし、運搬が中心の職種は今も全体では男性が多数を占めます。
音響エンジニアの拘束時間・収入・現場環境の実態は別記事でまとめています。
▶ 音響エンジニアはきつい?拘束時間・給料・席問題のしくみを解説
照明・映像の機材が軽い理由
照明機材は会場に備え付けられているものが多く、軽いものも揃っています。持ち込みの搬入そのものが基本的に発生しません。
映像も同じです。舞台にセットされた状態から仕事が始まるため、エンジニアが重い機材を運び込む場面がありません。映像エンジニアが操作する主な機材は、パソコンとプロジェクターくらいで、両手で持てる重さです。運搬の負荷はほぼかかりません。
そのため、仕事の中身は色や演出の組み立て、映像の出し方の調整が中心になります。現場での判断と感性が実力の大半を占めます。
コンサートスタッフの1日の流れ
集合は6〜8時の早朝、終演が夜9〜10時でも撤収まで含めると解散は深夜になります。拘束が長い分、体力の使い方と休憩の取り方でペースが決まります。
早朝集合から深夜撤収までの1日の流れ
現場入りは早ければ6時、遅くとも8時には始まります。到着したら点呼と朝礼で当日の流れと注意事項を確認し、全員にスタッフパスが配られて持ち場と役割分担が発表されます。
そのあとがステージや音響、舞台機材の搬入・設営です。作業は2〜3時間続けて15〜30分の休憩を挟むペースが多く、開場までに本番を迎えられる状態へ仕上げていきます。
設営が終わるといよいよ開場です。お客さんが列を作り始めるので、誘導の持ち場は列整理や注意事項のアナウンスから動き出します。
実際に、開場後がいちばん慌ただしい時間帯です。チケットのもぎり、座席への案内、フロアの巡回、トラブル対応と、持ち場ごとに同時に動きます。インカムや無線で指示が飛ぶため、聞き取って正確に動かなければなりません。
お客さんが完全に退場すると、今度はスタッフ総出で撤収に入ります。終演が夜9〜10時でも、解体と片付けを終えて解散するのは、たいてい日付が変わったあと。
受付・誘導は立ち仕事だが力仕事ではない
受付や誘導は、重い機材を運ぶ場面がほとんどありません。チケットのもぎり、座席案内、列整理、トラブル対応が中心です。設営・撤去のような力仕事とは作業の種類が分かれます。一度に持ち上げる重さで応募をためらってきた人ほど、入りやすい持ち場です。
むしろきついのは、立ちっぱなしの時間の長さです。誘導や警備系のポジションでは座る時間が少なく、終演までずっと立ち仕事という現場もあります。開場前から撤収前まで、持ち場を離れられない時間が続きます。
運営スタッフの業務内容や収入、なり方をもう少し広く知りたい場合は、ライブスタッフの解説記事も参考になります。
▶ ライブスタッフの仕事内容とは?コンサートスタッフの業務内容・収入・なり方
夏フェスと冬ライブの服装・持ち物
長時間の立ち仕事に備えるうえで、服装と持ち物の選択が体調管理に直結します。夏フェスなら速乾性のTシャツ、塩分入りの飲み物やタブレット、替えのTシャツに制汗シートをそろえておくと安心です。直射日光と汗の対策を欠かすと、動ける時間がそのまま削られます。
冬のライブは逆に冷えとの戦いです。暖かいインナーに防寒着、休憩中に体が冷えるので手袋とカイロが効きます。靴は歩きやすいものを選び、足元から温度を守る装備も忘れられません。
コンサートの仕事で女性はいくら稼げるか
設営・撤収まで含むフルシフト10〜12時間で、日給は1万〜1.4万円。22時以降の作業には深夜手当が時給25%増で乗ります。もっとも、この日給だけで稼ぎ全体は計れません。現場の日給と、職種別の年収とでは性格が違い、どこに入るかで稼ぎの天井が違います。
日給・時給と深夜手当の相場
フルシフト10〜12時間で日給1万〜1.4万円。開場から終演までの短時間勤務4〜6時間だと、日給5千〜8千円に下がります。時給制の現場なら、相場は1100〜1400円です。
22時を過ぎて作業が残ると、深夜手当が時給25%増で付きます。撤収が深夜まで長引くときは、この割増が日給を押し上げます。
とはいえ、週3〜4日のペースで入っても月収は10万〜15万円ほどです。コンサートそのものがない日は働けないため、単発を積み上げる稼ぎ方になります。日給は高めでも、案件が途切れれば月収は止まります。
正社員・契約社員になった場合の年収
正社員や契約社員として制作会社に所属すれば、年収は300〜450万円のレンジに入ります。日給を積み上げる働き方とは別で、毎月の固定給が入ります。
未経験からいきなり正社員に届く枠は多くありません。派遣やアルバイトで現場を覚えてから、制作会社の社員採用に応募する流れが定番です。日給制では月10万〜15万円で頭打ちだった収入も、所属を変えれば年300万円台から積み上がります。
職種別に見ると企画・プランナー系が高め
同じコンサートの仕事でも、稼げる額は職種で分かれます。企画・プランナー系が高めで、イベントプランナーの平均は646万円です。
技術職もまとまった水準です。厚生労働省の職業情報提供サイトによれば、舞台照明スタッフの年収は544万円。音や光を扱う専門職は、経験を積むほど収入が伸びます。
一方で、現場運営のコンサートスタッフは日給制が基本で、正社員・契約社員になっても先述の300〜450万円が目安です。グッズプランナーやイベントプランナーのような企画・プランナー職か、音響・照明の技術職に比べると、受付や物販の日給ワークは入りやすい代わりに収入の上限が低めになります。
どの職種から始めるか
目指す職種によって、初手がまったく変わります。体力系・技術系・デスク系では、最初に踏む一手が別々の方向を向いています。
まず派遣で運営を経験して現場感を掴む
未経験でいきなり制作会社の社員採用には届きません。だから、まずは派遣で雰囲気を掴むところから入ります。
コンサート運営の仕事は、専門の派遣会社に登録制で入る形が主流です。来場客の誘導、人員整理、受付、物販、会場設営の補助といった案件に応募して現場に入ります。力仕事が中心の案件が多いものの、女性が任されるのはたいてい誘導や受付です。
そのうえ、普段は観客としてコンサートに足を運んでいた人でも、裏方に回ると同じ会場がまったく別に見えます。運営する側でコンサートを見られるようになり、生業にするとどういう働き方になるのかを先に把握できます。集めた現場経験は、応募のときの面接でそのままアピール材料になります。
技術職を目指すなら専門校で学ぶ
PAや照明といった技術職は、アルバイトの現場では技術が積み上がりません。設営の補助に入っても、機材を操作する側には立てないからです。
PAエンジニアが扱うのはPro Tools、照明設計で使うのはVectorworksといった業界標準のソフトです。こうした機材やソフトで実習できる環境が専門校にあります。在学中にインターンシップで現場に入れたり、業界とのつながりができたりするのも、専門校を通った場合の特徴です。費用や時間が難しければ、まずライブハウスのアルバイトでPA・照明の補助から経験を積む手もあります。
独学だけで技術職の一線に立つのは難しく、金銭面と時間に余裕があるなら専門校への進学が選択肢に入ります。
なお、進学先を絞るときは、就職実績をホームページで公開している学校かどうかを確認することを一つの基準にしてください。
照明エンジニアへの未経験からの入り方や、1年目の現実については別記事で詳しく解説しています。
▶ 照明エンジニアになるには?未経験からの入り方と1年目の現実を解説
企画・制作職はイベント会社に正社員で入る
企画・制作職は、派遣登録や専門校への進学とは別の入口があります。最初から正社員として入れる点が、他の職種と違います。
コンサートそのものは、イベント制作会社が企画します。コンセプト作り、出演アーティストの手配、会場の押さえ方から集客の計画まで、企画職はこの会社に正社員で在籍して動きます。未経験から応募できる求人もあり、探し方は後の章で扱います。
続けやすさで選ぶコンサートの仕事
続けやすさは、どの職種に入るかで大きく違います。結婚や出産のあとも同じ働き方を続けられるかどうかは、最初の職種選択に紐づいています。
受付・物販は単発でシフトに入りやすい
受付や物販は、1日だけ・週末だけといった単発の募集が中心です。イベントごとにスタッフを集める仕組みのため、毎週決まった曜日に通う必要がなく、子どもの予定や家庭の都合に合わせて入る日を選べます。
働ける日に手を挙げ、入れない日は外す。この出入りのしやすさが、家庭を持つ女性にとっては大きな利点になります。土日祝や大型連休にライブが集中するぶん、その時期に募集が増えるのも、平日に家のことを回したい人とかみ合います。
もっとも、コンサートがなければ働けない仕事です。案件が途切れれば収入もそこで止まるため、これ一本で家計を支えるというより、家庭の合間に収入を足す働き方になじみます。
ステージ系はブランクが現場離脱になりやすい
ステージエンジニアやローディーは、続けやすさという点で受付や物販とは事情が違います。子育てで現場を離れる期間が、そのままブランクになることは否めません。
なお、ステージ系は会社員として固定のシフトで働くより、フリーランスとして案件ごとに動く形が多めです。子育て中も続けようとすれば、急な現場や連日の稼働に対応できる体制が要り、周囲の協力がなくては立ちゆきません。受付や物販のように、入れない日を外して調整、というわけにはいかない働き方です。
女性のローディーやステージエンジニアそのものは少しずつ増えてきました。担い手が増えれば、抜けやすさ・戻りやすさをめぐる現場の事情も変わっていくでしょう。
一度身につけたスキルで業界に戻る人もいる
ステージ系で一度離れても、そこで終わりとは限りません。機材の扱いや現場の段取りは、ブランクがあっても身体から完全には消えません。子育てが落ち着いた頃に再び現場へ戻ってくる人もいます。
受付や物販の出入りのしやすさとは別のかたちで、身につけた技術そのものが戻り道になります。離れる前にどこまで覚えたかで、戻れる現場の幅が違ってきます。
未経験から就職するルート
経験を積んだ先の話とは別に、そもそもどこから踏み出すかという問題もあります。WEB登録からスケジュール入力、案件エントリー、当日集合まで進む登録制派遣なら、思い立ったその週から動き出せます。経験も資格もいらず、入口の数だけ選べる仕事です。
登録制派遣に登録して案件に応募する
イベントスタッフの仕事の多くは、登録制の派遣会社を通して募集されています。まず派遣会社に登録し、自分の都合に合わせて働く日を選ぶスタイルです。シミズオクトやユニティーといったイベント系専門の会社には、複数登録しておくのが現場の動き方になります。
流れはシンプルです。派遣会社の登録会に参加するか、WEBで基本情報を入力して登録を済ませます。次にスケジュールや勤務地・職種といった希望条件を提出し、勤務できる日に合わせて紹介された案件にエントリー。当日は指定の時間と場所に集合してスタッフパスを受け取れば、そのまま業務に入れます。
求人サイトから探す手もあります。たとえばタウンワークやバイトルでコンサートスタッフ、イベントスタッフといったキーワードを検索すると、案件が見つかるでしょう。短期・単発・未経験OKといった条件で絞り込めるため、自分の予定にも合わせやすくなっています。
なお、ほとんどの現場で高校生は勤務できず、応募できるのは原則18歳からです。
イベント制作会社の未経験歓迎求人に応募する
コンサートそのものを企画する側に回りたいなら、イベント制作会社の未経験歓迎求人が出発点です。当日の運営だけでなく、コンサートを作り上げる会社が別にあり、そこが社員を募集しています。
求人を探すときは、自分が携わりたいジャンルのコンサートを手がける会社に絞ってみてください。担当する現場やアーティストの傾向は会社ごとに違うため、好きな音楽に近い会社を選べば、入ってからの納得感も変わってきます。
未経験でも、ポテンシャルをアピールできれば採用されます。現場で経験を積んだ人を社員に引き上げる会社も多く、入口としては開かれています。
就職エージェントで音楽業界の求人を探す
腰を据えて企業に勤めたい場合、求人サイトだけでは選択肢が揃いにくい場合があります。音楽・エンタメ業界の社員募集は、公開されている求人だけでは数が限られます。
そこで頼りになるのが、業界に詳しい就職エージェントです。表に出ていない非公開の求人を持っていることが多く、自分一人で探すより選択肢が広がります。イベント制作会社や芸能事務所、デザイン制作会社など、コンサートに関わる就職先はエージェント経由で応募できる会社が多くあります。
たとえばどの会社が女性の採用に積極的か、現場の働き方はどうかといった、求人票に書かれない情報を面談で聞けるのも利点です。音楽業界に特化したエージェントの選び方は、別の記事で解説しています。
▶ 【2026年版】音楽業界に強い転職エージェントおすすめ7選!職種別の選び方も解説
女性がコンサートの仕事で気をつけたいこと
音響や設営など男性が多い職場では、乱暴な言葉遣いをされたり、ぞんざいに扱われる場面もあります。好きで飛び込んだ仕事でも、現場の空気にぶつかって戸惑う女性は出てきます。それが続くかどうかは、ある程度は現場の当たり外れで決まります。
男性が多い現場で高圧的に扱われる場面もある
コンサートは失敗が許されないため、当日はスタッフ全員がピリつきやすくなります。本番が近づくほど現場の言葉は短くなり、指示も荒くなりがちです。男性が多い職場では、乱暴な言葉遣いをされたり、ぞんざいに扱われたりします。慣れないうちは、自分が責められているように感じる女性も出てきます。
とはいえ、すべての現場がそうだというわけではありません。落ち着いて声をかけ合うチームもあれば、忙しさのまま当たりがきつくなる班もあります。どんな相手にも気持ちを引きずられず動けるかどうか、ある程度のメンタルの強さが要る仕事です。
受付・物販は若い年齢層に採用が偏る
会場入口での受付や物販に入る女性は、ほとんどが20〜30代前半です。単発で人を集める仕事のため、若いスタッフが選ばれやすくなります。現場で一緒になる顔ぶれも、大学生から20代後半のフリーターが中心で、30代を超える女性はほとんど見かけません。
年齢が上がると、同じ持ち場では声がかかりにくくなります。長く関わりたいなら、若いうちに運営で経験を積み、技術や企画など年齢の影響を受けにくい仕事へ早めに移っておく必要があります。同じ受付に何年も入り続けられるという前提は、いつか崩れます。
アーティストには会えるのかという誤解
アーティストと仲良くなれると思って応募する人がいます。しかし今回挙げた仕事はどれも、コンサートを裏から成功させるための裏方です。楽屋やバックステージを担当しても、握手や写真、サインは固く禁じられます。
アーティストと出会って親しくなるのは基本的に難しく、業務で必要な接触以外は認められません。会える前提で入ると、会えなかったときに仕事へのやる気が一気に落ちてしまいます。
よくある質問
コンサートに関わる仕事で女性が一番稼げるのはどれですか
稼ぎを最大化したいなら、企画・プランナー職か経験を積んだ技術職に軸足を置く必要があります。
会社規模や担当案件の規模によって年収の幅は変わりますが、受付・物販など現場運営の日給ワークは稼働日数で収入の天井が決まるため、収入を増やすには職種の転換が必要になります。
コンサートスタッフは未経験でも女性が就けますか
就けます。受付・物販・楽屋ケータリングのような現場運営の持ち場は、未経験・資格不問で登録できる派遣会社から入れます。
一方、企画・制作職も未経験歓迎の求人が一部あり、ポテンシャルをアピールできれば正社員として採用される例もあります。
なお、自分に合う職種を選ぶ段階で迷っている場合は、エージェントへの相談が選択肢に入ります。
コミュニケーションが苦手でもできるコンサートの仕事はありますか
照明エンジニアや映像エンジニアは、当日の主な仕事が演出チームとの打ち合わせと卓の操作に絞られるため、不特定多数のお客さんと接する受付や誘導よりも対人接触が限られます。
ただし、打ち合わせ・段取り・現場での指示のやり取りは避けられないため、最低限の業務コミュニケーションは発生します。
コンサートに関わる仕事に就くのに大学や専門学校は必要ですか
職種によって異なります。受付・物販・楽屋ケータリングのような現場運営の持ち場は学歴・資格の条件がなく、企画・制作職の正社員採用も学歴を必須とする求人ばかりではありません。
一方、PA・照明などの技術職は業界標準の機材やソフトを実習で使える環境が必要で、独学だけで一線に立つのは難しくなります。
そのため、技術職を目指すかどうかで学校の必要性が分かれます。
コンサートスタッフの女性は結婚後も続けられますか
続けやすさは職種と雇用形態で大きく違います。受付・物販の派遣スタッフは単発案件が中心のため、家庭の事情に合わせて稼働日を選べます。
ステージエンジニアやローディーはフリーランス形態が多く、子育て中も現場に出続けるには周囲のサポートが必要です。出産・育児のタイミングで職種を転換できるよう、早い段階から技術や企画系のスキルを積んでおくと、のちの選択肢が広がります。
まとめ
受付・物販は20〜30代前半に採用が集中しやすく、長く続けるには技術や企画職への移行が必要です。照明・映像の技術職は専門校経由が主流で、派遣アルバイトから直接機材を操作する側には立てません。年収の上限でいえば、イベントプランナーで646万円、舞台照明スタッフで544万円。受付・物販の日給ワークはその半分以下の水準で止まります。
稼ぎや続けやすさを考えると、企画・プランナー職か技術職を目指す方向性が見えてきます。受付・物販から入って現場感を掴み、そのまま技術や企画の方向に移行する流れが、コンサートの仕事でよく取られる入り方です。
気になる職種が決まったら、派遣登録・専門校進学・就職エージェントのどれを最初の一手にするかを選ぶところから動き出せます。