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ライブスタッフの仕事内容とは?コンサートスタッフの業務内容・収入・なり方をわかりやすく解説

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ライブスタッフの仕事内容を調べていると、運営スタッフと音響・照明スタッフがひとまとめに紹介されているページが多いです。しかしこの2種類は求められる技術も入り方も全く違います。

運営系(誘導・設営・グッズ販売)は未経験・1日単発から始められる案件が多く、技術系(音響PA・照明)は専門学校や現場見習いで数年かけて積み上げるルートが標準です。

未経験でも自分がどちらから入れるか、読み終えた段階で判断できます。

この記事の内容

ライブスタッフの職種

Indeed東京都のライブ・コンサートスタッフ求人は2,344件。ライブスタッフとコンサートスタッフは、ほぼ同じ仕事を指す言葉です。検索でどちらを使っても、出てくる求人は重なります。

ただし、ひとくくりにすると判断を誤ります。会場を作って人を流す運営系と、音や光を操る技術系では、入り方も求められるものも全く違います。運営系と技術系、どちらに入るかで準備するものが変わります。

運営系スタッフ

設営、撤収、誘導、警備、案内、グッズ販売。ライブ会場でいちばん人数が要るのがこの運営系です。トラックから機材を下ろし、ステージと客席を組み、開場後は列を整理してお客様を席へ送る。終演後は椅子も柵もトラックが入れるまで片付ける。

たとえば搬入の現場では、管理者や先輩スタッフから指示を受けて動きます。重い機材は2人1組。専門知識より、立ちっぱなしに耐える体力と指示を聞く姿勢が先に問われます。

未経験でも、1日単発から入れる仕事が多いのも特徴です。仕事内容は自分で選ぶ余地はなく、行ける日だけ会社に伝え、その日にどの持ち場につくかは会社が割り振る仕組みです。

音響・照明・映像スタッフ

同じ会場でも、運営系とまったく違うのが技術系です。音響PAは会場後方のPA卓で数十チャンネルの音をリアルタイムに調整し、照明エンジニアは楽曲に合わせた光のプランを組んで膨大な機材を仕込む。映像VJは公演中の映像を出す。

ところが、ここには未経験の単発バイトでは入れません。専門学校で機材を学ぶか、現場で見習いから積み上げるか。どちらかが入り口です。音響と照明、それぞれの仕事の中身は別記事で扱います。

グッズ・チケットスタッフ

グッズ販売、チケットもぎり、入場案内。お客様と直接やり取りする持ち場です。在庫を確認して商品を並べ、購入者に接客する。入口ではチケットを確認して会場内へ通す。

人気アーティストの公演では、開場前からグッズ待ちの長蛇の列ができ、整理券を配って列をさばきます。公演当日だけ1日入るバイトが多く、運営系の割り振りの一部として組まれる形です。

ライブスタッフの仕事内容

設営から撤収まで、ライブ当日の拘束は12〜16時間以上に及ぶことが多い仕事です。音響や照明の機材を扱う技術職と、誘導や物販を回す運営系では、同じ「ライブスタッフ」でも一日の動き方が違います。

設営

何もない会場に着いたトラックから機材を下ろすところから一日が始まります。設営は本番の数時間前から、規模によっては前日から動く現場もあります。スピーカーの設置、舞台づくり、照明機材の搬入。仕切るのは職人や社員で、アルバイトはその指示に従って手を動かす形です。

作業の内容は、機材の荷下ろし、パネルや床材の敷き詰め、パイプ椅子や柵の設置。腰より上のものは2人1組で運びます。床用パネルは雑にならないよう敷き詰め、並べた椅子は後でみんなで並びなおす。地味な手直しが何度も入ります。

そのうえ、重い機材を何往復も運ぶ肉体労働で、トロッコのレールを1本担いだときは信じられない重さだったという声もあります。ただし設営は撤収ほど時間に追われないぶん、現場の空気はゆったりしています。何もない会場が少しずつライブ空間に変わっていく工程。

本番中の業務

本番中の運営系は、立つ場所によって役割が分かれます。チケットを確認してもぎり、会場内へ案内する誘導スタッフ。列を整理し安全を見る警備スタッフ。

在庫を確認し商品を並べて接客するグッズ販売スタッフ。クロークで荷物を預かり番号札を渡す担当もいます。

担当エリアに就いたら、開演から終演まで持ち場を離れられません。声を出し続け、立ちっぱなしのまま数時間。もっとも、当日どの持ち場に割り振られるかは自分では選べないことが多く、外で誘導していた人が途中で会場内の案内に回されることもあります。

撤収

終演後すぐに始まる撤収は、終わるのが深夜0〜1時台になることもあります。椅子や柵を回収し、ステージの解体で出た部品を運び、機材をケースにまとめてトラックへ運ぶ。一連の流れが終演から1〜2時間、規模によってはそれ以上続きます。

最優先されるのは椅子の片付け。椅子をどかさないとトラックが会場に入れないため、とにかく急かされます。とはいえ作業が終わらなければ職人は帰れず、現場全員がイライラしている。怒号が飛ぶこともあり、撤収で怒鳴られたという体験談は少なくありません。

実際に、休憩のタイミングも読めません。夕方6時から作業して夜1時にようやくご飯、という日もあります。終電を逃すこともある。撤収でのきつさが、この仕事の印象を最も変える時間帯です。

当日のタイムライン

当日のタイムラインをまとめると、開場の2〜4時間前に設営を始め、開演を経て、終演後1〜2時間で撤収を終える流れです。設営、本番、撤収の3工程が休みなく連なるため、朝から深夜までほぼ立ちっぱなしで動き続ける一日です。

ライブスタッフの収入・時給の実態

12〜16時間の拘束に対して、手に入る収入はどのくらいか。求人ボックスの集計では、イベントスタッフの平均年収391万円、平均時給1,167円(2026-05-24時点)。

この数字はアルバイト・派遣・正社員を全部ならした平均値です。運営の現場で立ちっぱなしのバイトと、機材を組む技術職の正社員が同じ枠に入っている。働き方を分けて見ないと、自分の手取りは読めません。

アルバイト・単発の時給

バイトルの給与相場では、東京都のイベント会場設営アルバイトの平均時給は1,369円(2025年12月調査)。単発1日のみだと1,620円まで上がります。日数を絞った募集ほど時給が乗ります。

たとえば単発1日限りの案件を掛け持ちして、月収を組み立てる働き方もあります。週末や祝日にイベントが集中するため、平日に空きが出ます。入る日数で収入が決まります。

先月は稼げても、来月の現場があるとは限りません。時給だけ見れば1,600円台もありますが、月単位で固定の収入とは紐づかない働き方です。

正社員の年収

コンサートスタッフ正社員の初任給は月給15〜18万円程度。三幸学園の目安では月収29万円前後・年収350万円前後と、経験を積んだ後の水準が出ています。

一方、同じ正社員でも制作会社・派遣会社・主催会社で収入の水準が変わる。機材を扱う技術職と、当日の運営を回すスタッフでも差が出ます。初任給の月15〜18万円から、年収350万円前後まで。同じ職種名のなかで、入口と数年後でこれだけ開きます。

ライブスタッフに向いている人

長く続く人がまず口にするのは、友達がいないとしんどい、という一点です。休憩のタイミングも作業の合間も、周りは知らない人ばかり。話す相手がいない数時間は、重い機材を運ぶことよりも応えます。

誰と組むか、現場で気の合う仲間を作れるか。体力よりも先に、不規則な時間帯と対人環境への適応が問題になります。

体力に自信があり、深夜作業を受け入れられる人

撤収が終わると、電車はすでに終電を過ぎています。始発まで待つか、タクシーを使うか。初日にこれを知ります。

休憩のタイミングは決まっておらず、その日の職人次第です。撤収はライブが終わったその夜から始まり、終わるのは明け方ということも少なくありません。

向くのは、この時間帯をそのまま受け入れられる人。深夜0時、1時まで動いて、翌日がまた通常の日程に戻る生活を、無理だと感じない人です。たとえば撤収後に始発を待った経験のある人ほど、この仕事を長く続けています。

一度それを味わって辞めない人は、最初から覚悟が決まっている。不規則な時間帯を体が受け入れられるかどうかが、体力よりも先に問題になります。

音楽・ライブが好きで、裏方に満足できる人

応募する人の多くは、音楽に関われるかも、という気持ちを持っています。好きなアーティストの近くで働ける。その期待で応募します。

ところが現場で渡されるのは、機材の搬出と来場者の誘導。アーティストと言葉を交わす場面はほぼありません。

向くのは、この落差を受け止められる人です。ステージが少しずつ組み上がっていく様子や、自分が運んだ機材の前で人が沸く瞬間に手応えを感じられるなら、裏方のままでも続く。逆に、表に立つ華やかさを求めて入ると、運搬と立ち仕事の連続に気持ちが追いつきません。

指示通りに動ける人

開演直前、そっち持って、の一言だけで動ける人。現場が欲しいのはこの反応です。理由の説明なし。限られた時間で会場を仕上げるため、考えるより先に体が動く人がそのまま戦力になります。

仕切るのは職人や社員で、バイトはその指示に従って動きます。たとえば荷物をどこに運ぶか、椅子をどう並べ直すか、判断はすべて上から降りてくる。自分で段取りを組みたい人には窮屈でしょう。言われたことを正確に、速く返せる人が、そのまま戦力として扱われます。

続けられる人・すぐ辞める人の分かれ目

分かれ目は、現場に居場所を作れるかどうかにあります。続く人は、撤収のあと仲間と食事に行き、別の現場でもまた連絡を取り合います。一人で通い続けて知らない人ばかりの中に立つのは、作業そのものよりもこたえる。すぐ辞める人の多くは、ここでつまずきます。

同じ現場で何度も顔を合わせるうち、融通を利かせてもらえる関係ができていく。一人のまま通い続ける人ほど早く離れ、誘導の係でも設営の係でも、隣に話せる相手がいる人は辞めません。

ライブスタッフになるには

入り方は運営系と技術系で大きく分かれます。Indeed東京都では2,344件のライブ・コンサートスタッフ求人が出ていますが、会場設営や案内・誘導といった運営系は登録すればすぐ現場に立てる一方、音響や照明の技術系はまったく別の積み上げが要ります。同じ「ライブスタッフ」でも、自分がどちらを指しているのかを最初に決めないと、調べる先も準備するものもずれてしまうでしょう。

運営系:派遣会社・単発バイトから始める

運営系のほとんどは、イベント系の派遣会社への登録か、Indeedやバイトルで受けるスポットのイベントスタッフから始まります。資格も実務経験も問われない募集が中心。設営・もぎり・場内案内・クロークといった当日割り振りの仕事に、登録してすぐ入れます。

登録型派遣の利点は、1日入ってから続けるかどうかを決められる点。現場の拘束時間や雰囲気は外から想像しにくく、そこは実際に1公演やってみないと判断できません。だから運営系は「合わなければ次から入らない」が成り立つぶん、最初の一歩を踏み出すハードルは低いでしょう。もっとも、行ける日を会社に伝えて当日どこに付くかは向こうが割り振るため、仕事内容を自分で選べない前提で始めることになります。

技術系:専門学校か現場見習いから積み上げる

音響や照明の技術系は、運営系のように当日登録では入れません。入り口は音響専門学校で機材操作を学んで現場に出るルートか、音響会社・照明会社に見習いとして入って先輩のアシスタントから始めるルートか。たとえば照明スタッフ見習いなら、ケーブルの巻きや機材の仕込みを数年こなしてから、操作を任される段階へ進みます。

一方で、専門学校を出ても入った直後はアシスタントPAとして卓の脇に立つところからで、運営系より長い下積みは避けられません。音響と照明では学ぶ機材も就く会社も異なるため、どちらに進むかは早めに決めておきたいです。

音響・照明それぞれの業務と入り方は別記事で詳しく解説しています。

音響エンジニアとは?4分野の仕事内容と働き方の違いをわかりやすく解説

照明エンジニアとは?仕事内容・働く現場・キャリアの道筋をわかりやすく解説

女性が就きやすい職種という切り口でライブやコンサートの現場仕事を見たい場合は、コンサートに関わる仕事で女性が就ける職種と始め方を解説も参考になります。

よくある質問

ライブスタッフとコンサートスタッフは同じ仕事ですか。

ほぼ同じ意味で使われています。求人媒体でもライブスタッフ・コンサートスタッフ・イベントスタッフが混在し、応募者もこの3語をほぼ同じものとして検索します。

ただし中身は一枚岩ではありません。大きく分けると、もぎり・案内・搬入・グッズ販売を回す運営スタッフと、PA卓で音のバランスを取る音響、照明プランを組む照明といった技術スペシャリスト。さらに公演を企画する制作の3つに分かれます。

求人で「ライブスタッフ募集」と書かれていても、運営の単発バイトを指すのか、技術職の正社員を指すのかは別物。応募前に職種の分離を見ておくと、思っていた仕事と違うという食い違いが減ります。

イベント会社への就職・転職を検討している場合は、きつい面も事前に把握しておくと判断材料です。

イベント業界・会社はやめとけ? きつい理由と向き不向きを構造から解説

未経験でも採用されますか。

運営スタッフの単発・短期バイトは未経験から入れます。求人の多くが日雇い・単発の運営枠です。

そこで割り振りは当日決まります。外で誘導するのか、中で案内するのか、もぎりにつくのかは自分では選べず、途中で別の持ち場へ移されることもあります。配置に性別の傾向もあり、グッズ販売・もぎり・場内案内は女性、会場設営や警備は男性が多くなります。

スキルより、指示通りに動ける体力と、深夜まで残れるかどうかが入口の条件。技術スペシャリストは別で、音響や照明の知識・経験が前提です。

正社員になれますか。

なれます。東京都の正社員コンサートスタッフ求人を給与で見ると、年収300万円台が140件、400万円台が20件ほど見つかります。

入口はイベント制作会社・コンサートプロモーター・音響会社・照明会社・ライブハウスなど。ただし正社員の枠は技術職に寄っており、運営のバイトを重ねた延長で正社員へ上がる道は細いまま。初任給は低く、収入が安定するまでは時間がかかります。

音楽の現場に長く関わりたいなら、運営バイトのまま続けるのか、音響・照明の技術を身につけて正社員を狙うのか。早い段階で進む道を分けて考えておく必要があります。

業界全体の給与水準や労働環境の課題は、音楽業界全体を扱った記事で整理しています。

音楽業界はやめとけと言われる理由は?実態と向いている人の特徴を解説

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