【2026年版】音楽業界に強い転職エージェントおすすめ7選!職種別の選び方も解説
マイナビ転職で音楽関連求人を検索すると、全体52,081件中46件しかヒットしません。2026年3月時点の数字で、音楽業界の求人母数は他業界と桁が違います。
音楽特化エージェントは7社前後にとどまり、各社の得意領域がクリエイティブ・A&R・イベント・音楽テックに分かれています。職種によって強みが違うため、1社登録では選択肢が絞られます。
この記事では、音楽業界に強いエージェント7社と求人サイト2選を、得意分野と対象職種で解説しています。目指す職種と経験レベルで、2〜3社の組み合わせが変わります。
この記事の内容
音楽業界の転職でエージェントが必要な理由
レコード会社、音楽出版社、ライブハウス、配信プラットフォーム。企業数そのものが限られており、中途採用も不定期です。業界全体が人手不足で、雇用形態は契約社員・派遣・日雇いが中心です。正社員枠は少なく、大手レコード会社でも月給20万円前後からのスタートが珍しくありません。
そのため一般の転職サイトでは、希望条件に合う音楽業界の求人にたどり着けません。検索画面に音楽と入れても、出てくるのはイベント運営の派遣案件や楽器販売スタッフの店頭募集ばかり。本命のレーベル・プロダクション・配信事業者の正社員ポジションは、公開求人として表に出てきません。
そこで業界特化型の転職エージェントが必要になります。エージェントは音楽企業と直接つながり、非公開の中途求人を扱っています。求人母数が桁違いに少ない業界では、自力で探すより、企業との接点を持つエージェントから紹介を受ける方が確実です。
音楽業界に強い転職エージェント7選
音楽業界特化型は業界知見と非公開求人へのアクセスが強みですが、扱える求人の絶対数が少ないです。総合型は求人数が多い一方、音楽業界への対応力は落ちます。職種によって有効な組み合わせが変わるため、まず特化型・総合型・クリエイティブ系の性質を確認しておくと選びやすいです。
以下が、得意分野と音楽求人数の観点で見た7社の一覧です。
| エージェント | タイプ | 得意分野 | こんな人向け |
|---|---|---|---|
| エンターズ | 音楽・エンタメ特化 | 音楽・エンタメ業界全般 | 音楽業界に絞って転職したい人 |
| HIGH-FIVE | エンタメ・クリエイター特化 | エンタメ・クリエイティブ | 音楽P/A&R等のクリエイティブ職を狙う人 |
| エンタメ人 | エンタメ業界特化 | エンタメ業界全般 | 業界経験者・複数の雇用形態から選びたい人 |
| マスメディアン | メディア・広告・クリエイティブ特化 | メディア・広告・クリエイティブ | レーベルの宣伝・マーケ職を狙う人 |
| マイナビクリエイター | クリエイター特化 | Web・ゲーム・クリエイティブ | クリエイティブ職でポートフォリオが必要な人 |
| リクルートエージェント | 総合型 | 全業界(求人数最大) | 幅広い選択肢から探したい人 |
| doda | 総合型 | 全業界(求人数多い) | 自分でも検索しながら進めたい人 |
エンターズ

登録は審査制です。一定の条件をクリアした応募者だけが面談に進め、レーベルや音楽出版社のA&R・制作職を狙う層を想定した設計になっています。
運営は株式会社ワンゴジュウゴ。元ソニー・ミュージックエンタテインメント執行役員との提携で2019年に立ち上がりました。音楽・エンタメ業界に絞ったエージェントで、レコード会社・音楽配信・イベント会社など業界内の取引先と直に接点を持ちます。
たとえば、バンダイナムコミュージックライブのA&R求人が同エージェント経由で出ています。32歳652万円の給与モデルが提示された案件です。
HIGH-FIVE

運営は株式会社クリーク・アンド・リバー社。東証プライム上場で、クリエイター派遣・紹介事業に約30年の実績があります。ただし、HIGH-FIVE自体は2020年10月に立ち上がったブランドです。
軸足はエンタメ・クリエイティブ分野。音楽プロデューサー、A&R、レーベル運営、楽曲制作ディレクターといったクリエイティブ職の案件が中心です。
そのため、映像・ゲーム業界の取引先がそのまま音楽制作職の紹介元になっています。
エンタメ人

2025年3月時点で累計求人数は前年比約150%増、2024年度上期の成約数は前年上期比210%増です。
実際に、求人はレコード会社・芸能事務所・ライブ制作会社・配信プラットフォームと幅広く、業種で33業種・職種で200職種規模。正社員のほか、業務委託・紹介予定派遣の案件も同じ画面で並びます。
業界経験者・雇用形態を選びたい人向けです。
マスメディアン

宣伝会議グループが運営するメディア・広告・クリエイティブ職特化のエージェント。転職支援実績は6万人以上、公開求人は5,000件を超えます。
約40%が年収800万円以上のハイクラス求人です。レーベルの宣伝・マーケティング職、音楽配信サービスのプロモーション職、出版社の音楽メディア編集職といった広告・マーケ寄りの音楽関連求人を狙う層に向きます。
ただし、未経験向けクリエイティブ職の求人はほぼなく、経験者前提のエージェントです。
マイナビクリエイター

公開・非公開を合わせて8,000件以上の求人を持つ、Web・ゲーム分野中心のエージェントです。
たとえば、扱い分野は以下のとおりです。
- ゲーム会社のサウンドクリエイター・サウンドデザイナー
- アニメ・配信プラットフォームの音響制作職
- 音楽アプリ・配信サービスのUI/UXデザイナー
加えて、無料のポートフォリオ作成ツールMATCHBOXが使え、クリエイティブ職特有の応募書類作成までサポートが入ります。
リクルートエージェント

公開求人約74万件、非公開求人約26万件を抱える国内最大級の総合型エージェント。累計37万人以上の転職を支援してきた実績があります。
もっとも、音楽業界向けの専門エージェントではなく、レコード会社・音楽出版社・配信プラットフォーム・イベント運営会社の中途求人を一定数取り扱う総合型です。
そのため、業界特化型エージェントと併用する前提で、求人母数を広げたい人に向きます。
doda

求人数は約29.5万件で、リクルートエージェントに次ぐ規模の総合型エージェントです。
一方で、リクルートエージェントとの違いは支援体制の組み方。同社はキャリアアドバイザーと採用プロジェクト担当のチーム制を採用し、求人提案と企業側情報提供を分業しています。
さらに、エージェントサービスと並行して、自分でも求人検索サイトで案件を直接探せます。担当任せにせず手を動かしながら進めたい人に合います。
エージェントと併用したい音楽専門の求人サイト2選
エージェントは求人の紹介を待つ形式ですが、求人サイトなら自分の興味に合った募集を自ら検索して直接応募できます。音楽業界に特化した求人サイトは選択肢が限られていますが、エージェントと併用することで見逃しにくくなります。
Qsicman
Qsicmanは株式会社エフ・ビー・コミュニケーションズが運営する音楽・エンタメ業界専門の求人サイトです。同社は1999年から音楽業界情報サイト「Musicman」を展開しており、その実績を基盤に音楽業界の求人情報を提供しています。会員登録なしでも求人を閲覧できるため、まず業界の募集状況を確認したい段階でも使いやすい仕組みです。
たとえば、大手求人サイトには掲載されない独立系レーベルや音楽事務所の求人が見つかります。掲載料が低めのため、予算の限られる小規模な企業の募集も集まりやすく、掲載企業のリピート率は約90%です。レコード会社、ライブハウス、音楽配信企業、アーティスト事務所など、業種の幅も広く揃っています。
現在音楽業界で働いている人なら、Qsicmanで同業種の他社募集を確認することで、自分のキャリアの選択肢を広げられます。異業種から音楽業界に入りたい人にとっては、エージェントが扱わない中小企業の募集にアクセスできる点が価値になります。
ミュージックポータル
ミュージックポータルはMUSICPORTAL Corp.が運営する音楽専門の求人サイトです。ライブハウス、レコーディングスタジオ、レーベル、プロダクション、配信サービスなど約18業種をカバーしており、PAオペレーター、照明、レコーディングエンジニア、イベント企画、マネージャー等の募集が揃っています。企業側は無料掲載も可能な仕組みのため、スタートアップや小規模事業者の募集も見つかりやすいサイトです。
実際に、未経験OKの求人が定期的に掲載されており、副業OKや週1〜3日勤務OKといった柔軟な勤務条件の募集が多く集まります。音楽業界への転職を検討していても、いきなりフルタイムで移ることにリスクを感じる場合、まず副業から始めて業界の実態を確かめる選択肢があります。学生向けの募集もあるため、在学中から現場経験を積む手段としても活用できます。
現在会社員として働きながら音楽業界への転職を考えている人は、ミュージックポータルの副業可の募集から始めると、本格転職前に業界との相性を見極められます。未経験から音楽業界に入りたい人にとっては、エージェントが紹介しにくい未経験OKの募集に直接応募できる点が強みです。
目指す職種で変わるエージェントの選び方
どのエージェントが自分に合うのか。判断軸はエージェント名ではなく、狙う職種です。職種ごとに強い会社が違うため、選び方を間違えるとそもそも求人が届きません。
レコード会社・音楽事務所の企画・営業
レコード会社や音楽事務所の企画・営業職は、大手レーベルの正社員枠が年に数件レベルで、業界専門エージェントに登録していても空振りが続くことがあります。
この職種を狙うなら、エンターズやHIGH-FIVEといった音楽業界特化エージェントに登録し、非公開求人の情報をいち早く得られます。総合型のリクルートエージェントやdodaでも大手レーベルの求人が出ることがあるため、併用しておくと機会を逃しません。
音楽プロデューサー・A&R
レコード会社のA&Rが新しい担当者を探すとき、まず動くのは社内の人脈と知り合いのプロデューサーへの相談です。求人票が一般の求人サイトに出る前に、関わった作品や担当アーティストの名前で候補は絞られます。ポートフォリオや制作クレジットがない状態で応募しても、書類段階で落ちます。
エージェントを使うなら、業界人脈の強いエンターズやエンタメ人が適しています。制作実績やポートフォリオがあれば、マイナビクリエイターのMATCHBOXで視覚的に実績を見せる手段も使えます。
コンサート・ライブイベント制作
ライブイベント制作スタッフは、派遣やアルバイトから入って正社員・契約社員に移るルートが定着しています。
実際に、エンターズやエンタメ人で業界専門の求人を探しつつ、Qsicmanやミュージックポータルといった求人サイトも併用する人が多いです。コンサートプロモーターという職種の仕事内容や年収については以下で詳しく解説しています。
▶ コンサートプロモーターとは?仕事内容・年収・なり方をわかりやすく解説
音響・照明テクニカル
経験者採用が多い技術職ですが、研修制度のある制作会社や機材レンタル会社の求人が定期的に出ています。未経験でも入れる口はあります。
そのため、技術職の求人はエンターズやエンタメ人、Qsicmanで見つけやすく、dodaやリクルートエージェントでも制作会社の求人が出ることがあります。音響エンジニアと照明エンジニアの仕事内容や年収の実態は、各記事で解説しています。
▶ 音響エンジニアとは?仕事内容・年収・なり方をわかりやすく解説
▶ 照明エンジニアとは?仕事内容・年収・なり方をわかりやすく解説
音楽テック・配信サービス
IT系の技術職は正社員求人が多く、給与水準も高めです。音楽テック企業のエンジニアやマーケティング担当は、他の音楽関連職より待遇面で安定しています。
この領域を狙うならマイナビクリエイターが強く、エンジニア向けのポートフォリオ作成支援やスキルマッチングが充実しています。IT業界からの転職も歓迎されるため、総合型のリクルートエージェントやdodaも選択肢に入ります。
エージェントを使いこなすコツ
面談後に求人提案の精度が低いと感じる場合、多くは伝え方の問題にあります。エージェントへの伝え方で、紹介される求人の質が変わります。
音楽業界にこだわる理由を言語化しておく
「音楽が好き」だけではアドバイザーが求人を絞り込めません。音楽業界の中でどの領域(ライブ、レーベル、配信等)に関わりたいか、なぜ他の業界ではダメなのかを整理しておくと、志向に合った求人を優先的に紹介してもらえます。
初回面談で「ライブ制作に興味がある理由」や「音楽配信の成長に携わりたい背景」を伝えれば、非公開求人の中から相性のよい案件をピックアップしてもらえます。
特化型と総合型を1社ずつ登録する
音楽業界は求人数が限られるため、特化型だけでは選択肢が足りず、総合型だけでは業界知見が浅くなります。
もっとも、2〜3社を上限にした方が管理しやすく、3社を超えると面談・連絡の負担が増えます。音楽以外のエンタメ領域にもキャリアの幅を広げたい場合は、映像・ゲーム・広告を含む各社の比較も確認しておくと、エージェントの組み合わせを決めやすくなります。
▶ 【2026年版】エンタメ業界に強い転職エージェントおすすめ12選!選び方も解説
実績・制作物は担当クレジットと数字で伝える
音楽業界経験者は関わった作品やアーティスト名、イベント規模や動員数を役職名と数字で伝えることで、アドバイザーが実績レベルを正確に把握できます。未経験者は異業種での実績(営業数字、プロジェクト管理経験等)を数字で示すことが求められます。
マイナビクリエイターのMATCHBOXを活用してポートフォリオを用意すれば、制作物や企画実績を視覚的に見せることができ、アドバイザーだけでなく採用担当者にも伝わりやすくなります。
未経験から入れる職種を確認しておく
未経験から入りやすい職種として、イベント運営スタッフ、ライブハウススタッフ、音楽配信サービスのエンジニアなどが挙げられ、契約社員や派遣から入って正社員登用を目指す道もあります。Qsicmanやミュージックポータルには未経験歓迎の求人が定期的に掲載されているため、エージェントと並行してチェックしておくと選択肢が広がります。
異業種の経験も音楽業界では評価されます。営業経験はプロモーション部門、IT経験は音楽テック企業、接客経験はライブハウス運営で通用するため、エージェントとの面談では「音楽業界でどう使えるか」を数字や成果とともに伝えるとマッチング精度が上がります。特化型のエンターズやエンタメ人は業界事情を踏まえたアドバイスが期待でき、未経験者が使いやすい構成になっています。
まとめ
音楽業界は求人が少なく、非公開案件の割合が高いため、エージェントへの登録から始めます。エンターズやHIGH-FIVEなど特化型エージェントで業界知見のある支援を受けつつ、リクルートエージェントやdodaなど総合型で選択肢を広げる組み合わせが基本です。
Qsicmanやミュージックポータルといった求人サイトも併用すると、エージェント経由では出会えないインディーズレーベルやフリーランス案件にもアクセスできます。独特の働き方や待遇面の実態は、転職前に確認しておくと判断材料になります。
▶ 音楽業界はやめとけと言われる理由は?実態と向いている人の特徴を解説
志望職種に合ったエージェントを2〜3社選び、登録するところから始める流れです。