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生成AIを使ったゲームとは?遊べる実例と最新の活用例をわかりやすく解説

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生成AIを使ったゲームと検索した人の多くは、自分で遊べる作品を探しています。一方でAIを使ってゲームを作りたい人もいて、遊ぶ側と作る側では中身が大きく違います。

2025年にSteamで登場した新作を見ても、生成AIの使用を公表する作品が目立ちます。物語やキャラを即興で生む作品から、日本語の指示でコードを組むツールまで広がっています。

とはいえ、その多くはAIの出力を人間が編集して成り立ち、全自動で完成するわけではありません。この記事で遊べる実例と使われ方、作る側のツールをつかめば、AIゲームとどう関わるかを判断できます。

この記事の内容

生成AIを使ったゲームとは?

生成AIを使ったゲームとは、プレイヤーの言葉や指示に応じてAIが物語・キャラクター・ゲームシステムをリアルタイムで生成し、変化させる作品を指します。ゲームAI自体は1970年代から存在し、敵の動きやNPCの反応を制御する役割を果たしてきました。もっとも従来のゲームAIはあらかじめ組まれた分岐やパターンの範囲で動くもので、プレイヤーの自由な入力から新しい展開そのものを生み出すことはありません。

遊ぶ側でAIが物語やキャラを生む

遊ぶ側で触れる作品は、大きく四つの方向に分かれます。自由入力でAIを問い詰めて自白させる尋問系、書き込んだ内容がそのまま物語や数値に反映される作品、場所も敵もアイテムも丸ごとAIが組み立てる作品、そしてプレイヤーの行動に応じて独自AIが一点物のカードを生む作品です。

いずれもプレイヤーの言葉や操作が、その場の物語やキャラクターにそのまま反映されます。

作る側でAIがプログラムを生む

作る側では、日本語のプロンプトを入力すると生成AIが自動でプログラミングし、ゲームの形に組み立てるツールが登場しています。コードを書けない人向けの仕組みや、子ども向けの無料ツールまで幅があります。

プレイヤー側の生成が場面や台詞を生むのに対し、制作側が作るのは動くコード、いわばプログラムの本体です。

遊べる生成AIゲームの実例

同じ生成AIゲームでも、どんな入力にAIが何を返すかは作品ごとに大きく違います。尋問の一言で自白を引き出すものもあれば、書き込んだ設定がそのまま物語や所持金に反映されるものもあります。遊ばせ方は大きく四つに分かれます。

尋問でAIが応答する

ドキドキAI尋問ゲームは、ChatGPTを搭載した容疑者AIを追及して自白させる作品です。選択肢は用意されておらず、プレイヤーは自由入力で問い詰めます。容疑者の心拍数を上げると自白確率が上がり、脅すほど自白は近づきます。7回以内に落とせれば成功です。

ハードモードでは縛りが加わります。ヘリコプター、パンダ、おばけといったランダムワードを、尋問のたびに必ず質問へ混ぜなければなりません。壮大な取り合わせで詰め寄っても、AIは動じずに応答を返します。

物語をAIが紡ぐRPG

文章生成AIで物語を紡ぐRPGも登場しています。2026年2月末に発売されたSAGA & SEEKERは、その名も物語錬成RPGを掲げる作品です。Epic Games Storeで1,460円のInstantaleでは、書き込んだ内容が物語や数字に反映されます。

たとえば傭兵団時代に稼いだ金5万ゴールドを所持金に加えたと書くと、AIが情景を描写し、実際に手持ちが増えます。鍛冶屋にミスリルを持ってきたと言えば、今度はAIがアイテムを生やす番です。基本無料のモンスターコマンダーズのように、味方への指示を文章で入力する作品もあります。

ただし、遊ぶ側にはコツが要ります。同じ入力でもAIが受け入れないことがあり、最初から選べる選択肢だけを選んでいくと物足りません。早期アクセスでは会話文が二度繰り返されるバグに遭遇することもあります。

世界そのものをAIが丸ごと生成する

場所もNPCも敵も、AI Rogueliteでは丸ごとAIが組み立てます。2023年に登場した本作は、Google Geminiなどを利用し、アイテム・レシピ・メカニクスまでAIが生成します。実際に、テキストや画像、効果音までリアルタイムで作られ、拾うアイテムや登場人物のイラストも生成でき、画風まで変えられます。Steamの評価は非常に好評です。

TRPG風のNever Ending Dungeonも、ダンジョンやモンスター、NPCをその場で生成できる作品です。

カードや敵をAIが生む

神魔狩りのツクヨミが積むのは、独自AIのAIカネコです。イラストレーター金子一馬氏の画風を学習し、プレイヤーの行動に応じて、一点物のカードである創成札をその場で作り出します。同作はスマホ・PC版が2026年4月にサービスを終了し、Switch版がアーカイブとして発売される予定です。

一方、MIMESISが手がけるのは敵そのものの生成です。4人協力のホラーで、強化学習ベースの敵AIミメシスがプレイヤーのボイスチャットをリアルタイムに学習します。声を模倣して仲間を装い近づいても、その正体は最後まで明かされません。

ゲームに組み込まれた生成AIの仕組み

決まったセリフを読み上げるだけだったNPCが、プレイヤーの言葉に応じてその場で応答を返すようになってきました。

NPCが自由に会話するMod

The Elder Scrolls V: Skyrimの世界で近くのNPCに話しかけると、音声付きでその場の言葉が返ってきます。組み込まれているのはInworld AIを使ったModです。Mount & Blade II: BannerlordのModではChatGPTのGPT-3.5相当が動き、NPCが職業に応じた口調でやり取りに応じます。

その場に応じてやり取りが変わる自由度こそ、従来のNPCと最も違う点です。いずれもプレイヤー有志が作り、Modとして公開してきました。

会話を支えるAIツール

NPCの応答生成に使われるツールは複数あります。ChatGPTはテキスト生成の土台として使われ、Inworld AIはNianticのPokémon GO ARデモでの実績を持ち、Microsoft・Xboxとの提携も進んでいます。

さらにCharisma AIはUnityやUnreal Engineに直接組み込める設計で、NVIDIA ACEはリアルタイムに対話するNPC向けのクラウドサービスとして提供されています。

大手や研究機関の取り組み

Ubisoftは「Neo NPC」でLLMと音声合成を組み合わせ、NPCが自由に対話する仕組みを開発しています。人間クリエイターの意図を反映させるガードレール設計を強調している点が特徴です。

スタンフォード大学の研究では、25人のNPCに個性と記憶を持たせて自由に行動させる実験(Generative Agents)が行われました。NPCたちは自発的に情報交換し、パーティーの計画を立て始めています。実験と製品化の間には、まだ距離があります。

ゲームを作れる生成AIツール

コードを一切書かずにゲームを完成させるツールが増え、対象年齢や専門知識の有無で選べる幅も広がっています。

プログラミング不要で作れる

WillBooster AIゲームビルダーは、日本語で指示を入力すると生成AIが自動でプログラミングし、ゲームを作成します。完成した作品はSNSで共有でき、他のユーザーの作品を遊ぶことも可能です。

同社は教育機関やイベントで教室を開く取り組みも始めていると案内しており、コードを書けない人でも制作の入り口に立てます。もっとも公開前の見直しは、人の手に委ねられたままです。

ジャンル別に作れるジェネレーター

Figma AIゲームジェネレーター(Figma Make)は、ボードやカード、ビジュアルノベル、クイズ、教育、モバイルUI、パズル、スポーツ、トリビアといったジャンル別のジェネレーターを展開しています。制作はフレーム作成、ゲーム体験の記入、プロトタイプのプレイテスト、改良という4ステップで進みます。

ジャンルを選んでから作り込む発想のため、思いつきよりも設計寄りの制作になります。プレイテストの段階で人が触って直す前提です。

子ども向けに作れる

Yahoo!きっずのAIでゲームつくりエイターは、子ども向けの無料ツールです。テキストでゲームアイデアを伝えるとAIがコードを生成し、おてほんを選ぶだけでプロンプトを書かずに作ることもできます。

Steamで見る生成AIゲームの広がり

生成AIを使ったゲームは、市場にどれだけ出回っているのか。個別の作品を眺めているうちは、一部の変わり種に思えます。ところが実態は、Steamの登録データにはっきり出ています。

市場全体に占める割合

生成AIの使用を公表しているゲームは、Steamに7,818本あります。Steam全体は約114,000本で、割合にして約7%です。

数字がさらに動くのは、新作に絞ったときです。2025年にリリースされたタイトルのうち、生成AIを使うものは約20%に達します。5本に1本まで来ています。

ただし、この7,818本は実態を映しきっていません。Steamには生成AI使用の開示義務がなく、あくまで自己申告だからです。公表していない作品はカウントされません。7,818本はあくまで最低値であり、実数はこれより多いと見るのが自然です。

最も多い使い道はビジュアル生成

では、AIは何に使われているのか。集計では5つに分かれます。ビジュアルアセット、オーディオ、ストーリーやテキスト、マーケティング資料、そしてコード生成です。

最多はビジュアルアセット生成で、約60%を占めます。対象はキャラ、背景、3Dモデル、テクスチャです。絵を作る用途が中心です。物語やコードそのものをAIが組む例は、まだ一部にとどまります。

実際に、伸び方も急です。公表数は1年前の約1,000本から約8倍に増えました。AI生成の絵画を使う『My Summer Car』のような推定約250万本規模の作品も、そこに並んでいます。増えているのは、丸ごと生成する作品ではなく、人の制作を絵で助けるゲームです。

生成AIだけでゲームは作れるのか

生成AIの出力がそのまま製品になっている現場は少なく、多くの開発チームはAIの下地を人間が確認し、手を入れてから世に出しています。

人間の編集を前提に成り立つ

開発者はAIツールで最初のアイデアやベース画像といった下地を用意します。そこから先は人間のアートチームが全体を確認し、手を入れ、品質基準を満たしてからリリースする流れが主流です。AIが叩き台を出し、人間が仕上げる分業に近い形です。

先に触れたUbisoft Neo NPCのガードレール設計も、AIに任せきりにしない点では方向が同じです。あちらは生成の時点で出力を抑え、こちらは出したものを後から確認します。制御する場所は違っても、この姿勢はテキストでもグラフィックでも変わりません。

コンプライアンス対応が欠かせない

生成AIをゲームに組み込むには、著作権をクリアした透明性の高い学習モデルを選ぶ必要があります。加えて不適切発言を防ぐフィルタリングも欠かせません。学習データの偏りへの対応も課題です。

学習元となったデータに偏りがあると、生成される絵や文章にも同じ傾向が出てしまうことがあります。こうした癖を見抜いて補正する作業は、AIではなく人間の役割です。著作権・表現・偏りという3つの壁は、どれも自動では越えられません。

面白さの設計は人間が担う

作れることと、遊んで楽しいことは、別の問題です。生成AIゲームでは、この二つがはっきり分かれます。開発者は、目的に関係ないNPCとの自由会話は冗長になりやすく、遊びとして成立させるには人間のデザインが要ると指摘します。

会話が自由になるほど、目的から外れた退屈な時間も増えるという構図です。一方、遊ぶ側からは、最初から選べる選択肢を選ぶだけでは物足りない、自由入力が苦手だと楽しみづらい、という声も上がります。作り手の設計と遊び手の感覚、どちらの軸から見ても、体験づくりは人間の仕事です。

生成AIゲームに関わる仕事

場所やNPCをAIが生成するAI Roguelite、容疑者AIとの自由入力尋問を成立させるドキドキAI尋問ゲーム、ローカルLLMとクラウドAPIを選べるInstantaleなど、生成AIを組み込んだ作品は増えています。

それでもどの作品も、AIが出したものをそのまま出荷してはいません。プレイヤーの自由入力が意味の通らない発言を返したり、会話文が繰り返し表示されるバグに遭遇したりする場面は珍しくなく、AIの出力を受け止めて調整する役割が制作の中に組み込まれています。

この調整を引き受けるのがディレクターとゲームプランナーです。ディレクターは新しい生成技術をどう面白さに結びつけるかを企画し、開発全体を統括する立場にあります。AIが世界やキャラクターを自動生成できるからといって、それをそのまま遊びとして成立させられるとは限りません。生成の自由度と遊びやすさのバランスを取る判断が求められます。

ゲームプランナーは、目的に応じてどの生成AIを選ぶか、生成された内容がゲームの品質やルールと整合するかを制御する仕組みづくりを引き受けます。

ビジュアル生成・ストーリー生成・コード生成など用途ごとに向く技術は異なり、選定を誤ればチュートリアルが手探りのまま公開されるような未完成感を招きます。生成AIがゲーム制作の一部を肩代わりする時代になっても、遊びとして成立させる編集の手間は人間の側に残っています。

生成AIの活用が進んでも、ゲーム業界そのものが抱える労働環境の問題は解消されず、別に残り続けます。業界の実態を知っておきたい方は、以下の記事も参考になります。

ゲーム業界はやめとけ?理由と向き不向き、将来性まで解説!

ディレクターやゲームプランナーとしてこうした仕事に関わりたい方は、転職市場の動向も併せて確認しておくとよいです。

【2026年版】ゲーム業界に強い転職エージェントおすすめ8選!職種別の選び方も解説

生成AIを使ったゲームに関するよくある質問

AIが生成したゲームとは何ですか?

生成AIを使ったゲームとは、プレイヤーの入力に応じてAIが物語やキャラクター、ゲームシステムをその場で作り出す作品を指します。

決められた分岐の中で敵やNPCを動かす従来のゲームAIとは異なり、入力そのものから新しい展開を生み出す点が特徴です。

AIが使われているゲームにはどんなものがありますか?

遊ぶ側が触れるものとしては、AIとの会話で物語が進むRPGや、プレイヤーの行動に応じて敵やアイテムをAIが生み出す作品があります。

作る側の視点では、日本語の指示文を入力するだけでプログラムを組み立てるツールも登場しており、遊ぶAIと作るAIでは技術の使われ方が異なります。

生成AIを使ったゲームは自分でも作れますか?

日本語で指示を入力するだけでAIが自動でプログラミングし、ゲームの形に仕上げてくれるツールを使えば、プログラミング未経験でも制作に取り組めます。

公開前の見直しや面白さの調整は人の手に委ねられており、AIが下地を作り人が仕上げる分業で制作は進みます。

生成AIを使ったゲームを遊ぶには何が必要ですか?

多くはSteamやEpic Games Storeで配信されており、ストアの説明文でAI生成の使用が明記された作品を選べばそのまま購入してプレイできます。

作品によってはローカルLLMとクラウドAPIのどちらで動かすかを選べる場合があり、クラウド利用は別途通信環境や料金がかかる点に注意が必要です。

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