インディーゲーム開発はやめとけ?副業で続けるか専業か転職かの決め方を解説!
副業でインディーゲームを作っていると、作品が売れない時期に、やめとけという言葉が目に入ります。会社員として給与を受け取りながら作っている場合、続けるか、専業にするか、ゲーム会社へ転職するかで迷うところです。
作品の売上で暮らす前提で作る場合に、やめとけは当てはまります。本業の給与を残して作る副業まで止める話ではありません。
続けるか、専業にするか、転職するかは、決まりを守ったうえで、やめどきを先に決めておけば判断できます。
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この記事の内容
インディーゲーム開発がやめとけと言われる理由
SteamDB(非公式データベース)の集計では、2025年のSteamの新作は本数が過去最高を更新し、その中にはレビューが0〜9件にとどまる作品が多くあります。
| 区分 | 2025年 | 2024年 |
|---|---|---|
| Steamの新作全体 | 1万9,112本 | 1万8,559本 |
| レビュー0件 | 2,229本 | 1,711本 |
| レビュー1〜9件 | 7,098本 | 6,377本 |
| レビュー100件以上 | 3,096本 | 3,406本 |
出典: SteamDBの集計を報じたゲーム業界ニュースサイトGameBusinessの記事(2025年12月13日)。新作全体・0件・1〜9件は12月13日時点、100件以上は12月12日時点の値です。
新作が増えた年に、レビューが100件に届いた作品は前年より少なくなりました。レビュー0件と1〜9件を合わせると、2025年の新作の半数近くになります。
レビュー件数は売上そのものではありませんが、別の推定でも、2025年の新作の約4割はSteamの登録料にあたる100ドルに満たない売上とされています。
これは非公式集計サイトGamalyticの推定データをもとにした開発者の報告を、GameBusinessが伝えたもので、2025年10月時点の値です。
ただし、レビュー件数の表は年の途中の集計で、通年ではある程度変動すると報じられています。売上の推定も精度の高い推定ではありますが、絶対視はできません。
副業でゲームを売るときの決まり

厚労省のモデル就業規則第68条は、労働者は勤務時間外に他の会社等の業務に従事できると定めています。
会社の就業規則
厚労省のガイドライン解説は、副業・兼業には雇われる形のほか、事業主となって行うものや請負・委託・準委任契約によるものも含むとしています。自作のゲームを売ることも、モデル規定でいう副業・兼業に含まれます。
モデル就業規則第68条第2項は、会社が労働者の届出に基づいて、次のいずれかに当たる場合に副業を禁止または制限できると定めています。
- 労務提供上の支障がある場合
- 企業秘密が漏洩する場合
- 会社の名誉や信用を損なう行為や、信頼関係を破壊する行為がある場合
- 競業により、企業の利益を害する場合
労務提供上の支障には、副業が原因で自社の業務が十分に行えない場合や、長時間労働で健康に影響が出るおそれがある場合が含まれます。
副業について相談や自己申告をしたことを理由に、会社が不利益な取扱いをすることはできません。
モデル就業規則の規定は一例にすぎず、各社が必ずこの規定どおりに定めているわけではありません。読むべき条文は、勤め先が定めた副業の規定です。
確定申告が必要になる所得
国税庁のタックスアンサーによると、給与を1か所から受け、その全部が源泉徴収の対象になっている人は、給与所得・退職所得以外の所得金額の合計が20万円を超えると確定申告をしなければなりません。この金額と比べる対象は、売上の額ではなく所得金額の合計です。条件は令和8年4月1日現在の法令等によります。
給与を2か所以上から受けている場合は条件が異なるため、国税庁のページで確認してください。
副業で続けるかの決め方

副業のゲーム制作を続けるかは、最初の作品を出す前と発売したあとで、見るものが変わります。
完成前で手が止まっている人
まだ何も出していない段階では、自分で区切った期限までに完成させて出せるかどうかを、続けるかの目安にします。
期限を決めずに夜の作業を延ばすと、本業に響くおそれが出ます。勤め先の仕事に支障が出れば、会社が副業を禁止または制限できる場合もあるため、作業時間の区切りとしても期限は欠かせません。期限と、その期限で終えられる作品の規模は、次の作業日までに決めます。
発売後に反応がない人
副業として続ける場合は、売上で暮らす話とは別の物差しで見直します。レビューが数件で止まっても、それだけでやめる理由にはなりません。
見直すときは、レビュー件数の帯を使います。Steam全体の分布からは自分の作品の基準までは決まらないため、次の作品がどの帯に入ったら続けるかを、出す前に自分で決めておきます。
専業かゲーム会社への転職かの選び方

売上で生活費をまかなえる見込みがつくまでは、専業にせず副業のまま作ります。専業にすると、生活費の出どころが本業の給与から作品の売上に入れ替わり、勤め先を辞めると、売れない月を支える給与もなくなるからです。
給与を受け取りながらゲーム開発に携わりたいなら、勤めたままゲーム会社の開発職を探します。応募前に、各求人の募集要項で、自作のゲームを応募作品として出せるかを確かめます。
中途の求人は、ゲーム業界に強い転職エージェントで探す方法もあります。
▶ 【2026年版】ゲーム業界に強い転職エージェントおすすめ8選!職種別の選び方も解説
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よくある質問
インディーゲームは売れないのでしょうか
売れるかどうかは作品ごとに分かれますが、レビュー件数でも売上の推定でも、小さいところにとどまる新作が多いと報じられています。
売上の分布は、インディーゲーム開発の年収の記事にまとめています。
▶ インディーゲーム開発の年収はいくら?売上分布と専業で食べていけるかを解説
個人で作ったゲームは転職の応募に使えますか
使えるかどうかは、募集ごとの応募書類の指定で決まります。
新卒のプログラマー募集の例ですが、プラチナゲームズは、エントリーシートと応募作品の提出を求め、応募作品は職務経歴書またはURLで出す形をとっています。中途の条件ではありません。
まとめ
やめとけと言われて迷ったときは、作品の売上で暮らす話なのか、本業の給与を残して作る話なのかを先に分けると、続けるかどうかを判断しやすくなります。
最初の一歩は、勤め先の副業の規定を読み、副業の所得が確定申告の基準を超えるかを確かめることです。まだ作品を出していないなら期限を、出したあとならレビュー件数の帯を、見直す基準として決めます。専業にするか転職するかは、売上で生活費をまかなえる見込みがついたか、給与を受け取りながらゲーム開発に携わりたいかで選べます。