STPRの年収を職種別に解説!求人票の額面の読み方まで
STPRの求人票を開き、額面レンジ350万〜700万円を見て、これは基本給なのか賞与込みなのか、自分の職種だといくらになるのか判断できずに止まっていませんか。
STPRは未上場で公式の平均年収は非開示ですが、求人票の年収は管理系とクリエイティブ系で大きく開き、額面は固定残業40時間込みの表記です。
職種別のレンジと額面の内訳、賞与の実態、ANYCOLORやカバーとの水準差を確かめれば、自分の職種の年収を見積もる材料になります。
STPRの年収はいくらか
STPRの年収には、公式に開示された平均値がありません。未上場企業だからです。
平均年収は公式に開示されていない
株式会社STPRは、上場企業のように有価証券報告書で平均年収を開示する義務を負いません。だから公式の数字は出ていません。
会社を束ねるのはSUPER STATE HOLDINGSです。STPR単体の従業員は115名(2025年8月時点)、2018年6月15日設立、資本金3,000万円という規模です。
もっとも、上場企業なら有報に平均年収が一行で載ります。株式会社STPR(未上場)には、その一行がありません。そのため、読者に開かれている手がかりは、求人票とIndeedの推定値しかありません。
公開情報から見た年収の全体像
求人票をたどると、下限は一般職クラスの300万円台、上限は責任者クラスで1,000万円を大きく超える水準まで開きます。同じ会社の中で、これだけ幅が出ます。エンタメ企業らしく上限は高く見えますが、その額は募集時の提示レンジで、全員に確約された額ではありません。
数字の出どころは複数あります。冒頭で見た額面レンジは、OpenWorkに出ているPM(進行管理)求人の提示です。
HRMOSの採用ページやマイナビにも、職種ごとの数字が散らばっています。媒体ごとに載る職種も時期もまちまちで、額面がそろわない一因です。職種別の内訳はこの先で詳しく扱います。
もっとも、未上場ゆえにこのレンジも求人票と推定値の寄せ集めです。決算の裏づけがある平均値とは違います。ここに並ぶのは、あくまで応募前の目安です。一人ひとりの実額を保証するものではありません。
対象は社員の給与のみ
ここで扱う年収は、STPRで働く社員の給与です。
「STPR 年収」で検索する人にはすとぷりなど所属タレント本人の収入を知りたい層も混じりますが、ライブやグッズ、スパチャで動くタレントの収入は雇用契約に基づく社員給与とは算定の仕組みが違います。
職種別の年収レンジ
クリエイティブ職と管理職では、同じ会社の募集でも下限・上限が倍以上開きます。STPRの中途採用の求人票は職種ごとに別々の年収レンジで並んでいて、自分の職種がどのゾーンに入るかはカテゴリ別のレンジで変わります。
クリエイティブ職の年収
クリエイティブ職の年収は、300万円台から600万円台まで幅があります。映像・デザイン・音楽・グッズと募集職種が広いためです。MVディレクターは350〜600万円、グラフィックデザイナーは300〜500万円、音楽著作権管理アシスタントは300〜600万円。グッズ制作ディレクターの募集も、同じくくりに入ります。
ただし、Indeed推定の数字はもう少し下に出ています。クリエイターで335万円、イラストレーターで456万円、制作ディレクターで573万円。求人票の上限とは開きがあります。
クリエイティブ系の中途では、申告年収380万円という水準も確認できます。内訳は月給総額23万円に残業代0円、そこへ年95万円の賞与を足した額です。求人票のレンジで言えば、下寄りに着地しています。
バックオフィス職の相場
総務は300〜400万円、労務は300〜500万円、経理は400〜600万円。バックオフィスの中では、経理の上限が一段高めです。秘書と営業事務はどちらも350〜500万円で、ほぼ同じ帯に収まります。
ファンクラブ運営は400〜600万円で提示されています。事務系の中でも役割ごとに100万円単位で差がつく例で、同じ管理系でも一律の水準ではありません。
責任者クラスの上限
責任者クラスになると、レンジの桁が変わります。経理財務責任者候補と人事責任者候補はいずれも600〜1,000万円、採用マネージャーは500〜700万円。管理系の一般職とは、下限からして重なりません。
さらに上のCFOは800〜1,500万円で提示されています。ただ、CFOだけは賃金の形が違います。
年俸制かつ管理監督者としての採用で、固定残業手当がつきません。一般職が固定残業込みの月給で受け取るのに対し、責任者クラスは年俸で受け取る形です。額面の大きさだけでなく、賃金の受け取り方そのものを一般職とは分けて考えたほうがよいでしょう。
セールス系職種の年収
セールスプランナーの年収レンジは400〜800万円で、クリエイティブ職より上限が高いゾーンに入ります。広告代理店や広告主へ向けたソリューション営業が中心の募集です。
同じセールス系のくくりでは、Indeed推定で企画490万円、広報584万円、販促企画505万円と、400万円台後半から上のレンジが並びます。
求人票の年収表記の読み方
求人媒体に並ぶSTPRの年収のうち、基本給と固定残業手当を分けて明示している求人票はごく一部です。多くは予定年収の額面だけを掲げ、その中身までは開いていません。額面をそのまま受け取る前に、内訳と賞与、そして推定値の性質をひととおり見ておく必要があるでしょう。
額面に含まれる固定残業分
内訳を開いていたタレントマネジメント責任者の求人では、求人票が予定年収700〜900万という数字を、二つの項目に分けて提示していました。基本給443,533〜570,300円と、固定残業手当139,800〜179,700円/月40h。求人媒体の多くが総額だけを掲げるなかで、ここまで踏み込んで書かれた求人はそう多くありません。
実際に、この固定残業手当は、毎月40時間分の残業をあらかじめ賃金に含める仕組みです。上限側の額面で見ると、月14万〜18万円ほどが40時間の残業への対価として計算されています。基本給の部分だけを取り出すと、総額の印象とは離れた水準になるでしょう。
STPRの求人はいずれも、この固定残業40h/月込みの額面を提示しています。doda掲載の求人票は、40時間を超えて働いた分の残業代を追加で支給すると明記しています。
賞与は決算賞与のみ
賞与の欄に書かれているのは決算賞与で、業績に応じて支給されます。固定賞与や、毎年決まった月数分という記載は、確認できた求人票の範囲では見当たりませんでした。年収の一部として賞与を当て込むと、業績が振るわない年には見込みが崩れます。
実在籍者の申告を見ても、賞与は業績連動で、毎年決まった額が保証されるわけではありません。前年は賞与が出ていたため、今年も同程度もらえるだろうと考えていたら外れた、という声もありました。決算賞与という言葉が示すのは、こうした支給の振れ幅です。
Indeed推定値をどこまで信じるか
職種別の年収を調べると、Indeedの給与ページが上位に出てきます。ここに並ぶ数字は、求人546件をもとにした推定で、社員の申告額ではない旨がページにも明記されています。では、その職種別の数字はそのまま相場として読めるのでしょうか。
採用担当1,246万は2件、CFO1,417万は12件という母数です。件数が一桁から十数件では、たまたま高い求人が混じるだけで平均が跳ね上がります。役員級の求人が紛れ込んでいる可能性も残ります。Indeedの推定値は職種の当たりをつける入り口として使い、一般社員の相場そのものとは切り離して読むのが無難でしょう。
ANYCOLORやカバーと比べて年収は高いのか
にじさんじを運営するANYCOLORは、有価証券報告書で平均年収496万円を開示しています。ホロライブを運営するカバーは、2026年3月期の有価証券報告書で670万円(従業員735名・平均年齢34.8歳)、2025年3月期は610万円(679名)でした。上場したVTuber企業には、こうして外から確かめられる数字があります。STPRは未上場で、平均年収を開示していません。
横並びにする前提が、そもそも揃っていません。
STPRの中途求人票で読み取れるレンジは、多くの職種で300万〜800万円あたりに収まります。上場2社の平均値と重ねると、突出して高くも低くもない位置です。ただし求人票の上限は固定残業込みで示されることが多く、額面の高さをそのまま手取り感に置き換えられません。口コミには在籍者の申告年収が求人票レンジの下寄りに着地した例も出ています。
比べているのは、上場企業が開示した平均値と、未上場STPRの求人票や口コミという、性質の違う数字です。同じ物差しでSTPRの実額を直接横並びにできるデータは、存在しません。
ANYCOLORの選考難易度や倍率まで踏み込んで知りたい場合は、以下で職種別の実態をまとめています。
▶ にじさんじ(ANYCOLOR)への転職は難しい?年収・選考対策・実態を解説
カバー株式会社(ホロライブ)の採用倍率や選考対策も、あわせて確認しておくと比較の解像度が上がります。
▶ ホロライブ(カバー株式会社)への転職は難しい?年収・選考対策・実態を解説
STPRに応募する前に確認したいこと
STPRの実額を他社と直接横並びにできるデータは存在しない以上、頼れるのは自分の職種のレンジと、いまの年収の二つです。
実務未経験から入れる職種はあるか
実務未経験でも入れる職種はあるのでしょうか。募集職種のうち、音楽著作権管理アシスタントは実務未経験可で、想定年収は300〜600万と求人票に出ています。他の職種は経験者向けの要件が中心なので、未経験の入口はこうした限られた枠です。見出しだけで判断せず、枠が今も開いているかは応募の前に最新の求人票で確かめてください。
STPRの選考難易度や求められる経験、評判まで踏み込んで確認しておきたい場合は、以下にまとめています。
▶ 株式会社STPRに入社するには?転職難易度・評判・やばいと言われる理由を解説!
最新の募集条件はエージェントで確認する
STPRの求人は、複数の転職サイトや採用管理ページに同じものが分散して載っています。掲載が終了していたり、条件が改定されていたりすることもよくあります。社名の表記も揺れるため、求人サイトの数字だけで判断すると、古いレンジや募集終了済みの条件をつかみかねません。
職種別レンジと固定残業・賞与の条件は、最新の募集を扱うエージェント経由で確認するのが確実です。
▶ 【2026年版】エンタメ業界に強い転職エージェントおすすめ11選!ジャンル別の選び方も解説
手取り換算で生活費に照らす
応募を決める前に、手取りで生活が成り立つかを先に見ておきます。最初にそろえるのは、自分の職種のレンジ下限と、いまの年収の二つ。次に、その額面を手取りへ落とし、固定残業込みの分と業績連動の賞与を差し引きます。上限の額面をそのまま受け取ると、使える手取りは想定ほど伸びません。
見るべきは、額面の見栄えではなく、毎月の口座に実際に残る額です。その手取りを家賃や生活費に照らしてみます。手取りが下限の生活費を割るなら、額面の高さは決め手にならないでしょう。上限ではなく、固定給だけで下限が回るかを、応募前の物差しにします。
よくある質問
STPRの求人票の「350〜700万」は手取りでいくらくらいですか(固定残業40h込みの読み方)
固定残業手当は、毎月40時間分の残業代をあらかじめ賃金に含める仕組みです。40時間を超えた分の残業代は追加で支給され、40時間に満たない月でも手当が減額されることはありません。
そのうえで、提示額から社会保険料と税金を引いた分だけ、実際の手取りは額面より少なくなります。
STPRは未経験でも入れますか。その場合の年収は下がりますか
職種によっては実務未経験でも応募できる枠があり、その場合は経験者向けの募集よりレンジが低めに設定されます。
ただし対象職種や条件は求人の掲載状況によって変わるため、自分の経歴で今どの枠が開いているかは応募前に確認したほうが確実です。
すとぷりメンバー(タレント)の年収と社員の年収は違いますか
はい、別の収入です。所属タレントの収入は活動実績や人気に連動する興行的な収入で、社員の年収は求人票に載る雇用契約の給与です。
転職を検討する場合は、後者の職種別レンジを参照してください。
STPRとANYCOLOR・カバーではどちらが年収は高いですか
上場している2社は有価証券報告書で平均年収を開示していますが、未上場のSTPRは同じ形式の数字を出していないため、単純な高低比較はできません。
求人ごとの職種やレンジで実際の水準を知りたい場合は、最新の募集条件を扱うエージェントに相談すると確認しやすくなります。
まとめ
STPRの年収を調べるときにいちばん惑わされやすいのは、数字そのものではなく、数字の「単位」の違いです。求人票の額面、推定サイトの平均、在籍者の申告額は、それぞれ前提の異なる別の物差しで測られています。物差しの違いを知ってしまえば、どの数字を自分の判断に使ってよいかは自然と絞れてきます。
次の一歩は、自分の職種のレンジ下限を、いまの手取りと家賃・生活費に並べてみることです。そこで生活が回る見通しが立つなら、あとは最新の募集条件を確かめて応募のタイミングを計るだけです。迷いが残るなら、その迷いの正体はたいてい情報の鮮度不足なので、現時点で開いている求人を確認してから決めても遅くありません。