VTuber事務所一覧18選!大手から中堅まで特徴や所属メリットなどを解説
VTuber事務所は100社を超えるとも言われ、大手から個人運営まで規模も方針もさまざまです。所属を検討しているものの、どの事務所が自分に合うのか判断がつかないという声は少なくありません。
VTuber市場は年々拡大し、事務所間の競争も激しくなっています。サポートの充実度や収益分配の条件は事務所ごとに大きく異なり、選び方を誤ると活動の幅が狭まったり、収入が想定より少なくなったりするリスクがあります。
この記事では、にじさんじやホロライブなど大手から中堅・小規模まで18社を個別に紹介し、規模別の違い、メリット・デメリット、選び方までを記載しています。VTuber活動をキャリアとして真剣に検討している方に役立つ内容です。
この記事の内容
VTuber事務所とは
VTuber事務所とは、VTuberの活動をサポートする組織です。配信機材や3Dモデルの提供、案件の獲得、コンプライアンス対応など、個人では手が回りにくい領域を支えてくれます。大手から個人事務所まで規模はさまざまで、それぞれ得意分野やサポート範囲が異なります。
事務所の規模は大きく3つに分類されます。大手事務所はホロライブやにじさんじのように数百人規模のVTuberを抱え、企業案件や大型イベントの実績が豊富です。中堅事務所は数十人規模で、特定のジャンルに特化したり地域密着型の活動を行います。小規模事務所は数人から十数人で運営され、所属VTuber一人ひとりへの手厚いサポートが特徴です。
大手・中堅・小規模の違い
事務所の規模によって、VTuberとしての活動実態は大きく異なります。サポート内容、自由度、収益分配、成長機会の4つの面で違いがあり、どの規模の事務所が自分に合うかを判断する材料になります。
サポート内容の違い
大手事務所は専門スタッフが揃っており、配信技術、企画、法務、広報まで分業体制でサポートします。3D配信用のスタジオを自社で持ち、収録や大型イベントに対応できる環境があります。マネージャーがつくことが多く、スケジュール管理や案件の調整を任せられます。
中堅事務所は特定の分野に強みを持つ傾向があります。音楽活動に特化した事務所ならレコーディングスタジオと提携していたり、ゲーム配信が中心なら企業とのタイアップ実績が豊富です。専門スタッフの数は大手より少ないですが、所属VTuberの希望に柔軟に対応できます。
小規模事務所は少数精鋭で、所属VTuber一人ひとりと密に連携します。社長自身が配信者だったり業界経験者であるケースが多く、現場の実感に基づいたアドバイスが得られます。その反面、大型イベントや複雑な契約対応には限界があり、外部パートナーを頼る場面も出てきます。
自由度と活動制限の違い
大手事務所はブランドイメージを守るため、配信内容やコラボ相手にガイドラインを設けています。炎上リスクのある企画や、他事務所のVTuberとのコラボは事前承認が必要です。所属VTuberが多いため、配信時間の調整や企画の差別化も求められます。VTuber事務所のスタッフ就職に興味がある方はVTuber事務所のスタッフ就職は難しい?難易度の実態と職種別のチャンスを解説も参考にしてください。
中堅事務所は方針が事務所ごとに異なります。配信の自由度が高い事務所もあれば、大手並みにルールが厳しい事務所もあります。所属人数が少ない分、配信時間の競合は起きにくく、企画の自由度は比較的保たれています。
小規模事務所は配信内容への制限が最も少なく、ニッチなジャンルや実験的な企画にも挑戦しやすい環境です。その代わり炎上時のリスク管理体制は弱く、自分で判断する責任が大きくなります。
収益分配の違い
収益分配の比率は事務所ごとに異なり、非公開のケースが多いです。傾向としては、大手事務所はサポートが手厚い分マージン率が高めで、小規模事務所はマージン率が低い代わりにサポート範囲も限定的です。中堅事務所は登録者数や活動実績に応じて条件を柔軟に調整する事務所もあります。具体的な分配率の相場や収益源ごとの違いは、後述の「収益構造とマージン率の実態」で解説します。
成長機会・案件獲得の違い
大手事務所は企業案件の引き合いが多く、コラボやタイアップの機会に恵まれます。所属しているだけで一定の信頼を得られるため、企業側も依頼しやすい環境です。一方で、案件は実績のあるVTuberに集中しやすく、新人が大型案件を獲得するにはファン数やエンゲージメントを伸ばす必要があります。
中堅事務所は特定ジャンルでの案件に強みがあります。音楽イベントへの出演、ゲームメーカーとの長期タイアップなど、専門分野での成長機会が得られます。大手ほど案件数は多くないですが、所属VTuber全員に配分される可能性は高いです。
小規模事務所は案件獲得の機会が限られるため、VTuber自身の営業力や発信力が必要になります。案件が来たとしても小規模なものが多く、成長スピードは自分次第です。もっとも、活動が軌道に乗れば事務所と一緒に成長する実感を得られます。
おすすめVTuber事務所一覧
VTuber事務所は業界の急成長に伴い、大手から新興まで多様な事務所が活動しています。事務所ごとに規模や強み、サポート内容が大きく異なるため、自分に合った事務所選びには各事務所の特徴を理解する必要があります。
にじさんじ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | ANYCOLOR株式会社 |
| 設立 | 2017年5月 |
| 公式サイト | anycolor.co.jp |
にじさんじはANYCOLOR株式会社が運営するVTuberグループで、2026年時点で国内外合わせて150名以上のライバーが在籍する業界最大級の事務所です。月ノ美兎、葛葉、剣持刀也など人気ライバーを多数抱え、チャンネル登録者数の合計は数百万人規模に達しています。運営元のANYCOLOR株式会社は2022年6月に東証グロース市場に上場しており、経営基盤の安定性も高いです。ANYCOLORの採用や年収についてはにじさんじ(ANYCOLOR)への転職は難しい?年収・選考対策・実態を解説で詳しく取り上げています。
ライバーの個性と多様性を尊重する運営方針が最大の特徴です。学生や社会人として活動しながら配信するライバーもおり、生放送を中心にゲーム実況やカラオケ配信など幅広いジャンルをカバーしています。所属ライバー同士のコラボ企画も盛んで、大型イベント「にじさんじフェス」には数万人規模の来場者が訪れます。
次世代ライバーを養成するバーチャルタレントアカデミーも運営し、育成体制が整っています。海外展開としてNIJISANJI ENを展開し、英語圏のファン層にもリーチしています。グッズ販売や音楽活動にも力を入れており、所属ライバーによるオリジナル楽曲は各種音楽プラットフォームで配信されています。
ホロライブ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | カバー株式会社 |
| 設立 | 2016年6月 |
| 公式サイト | cover-corp.com |
ホロライブは業界最大手のVTuber事務所で、所属メンバーは全員女性のアイドルをコンセプトとした路線が特徴です。ホロライブグループには75名以上のVTuberが所属しており、業界をリードする存在になっています。カバー株式会社は2023年3月に東証グロース市場に上場し、VTuber業界の成長を象徴する企業です。カバー株式会社の選考や年収についてはホロライブ(カバー株式会社)への転職は難しい?年収・選考対策・実態を解説で詳しく取り上げています。
宝鐘マリン、兎田ぺこら、星街すいせいといった人気VTuberを擁し、海外展開にも積極的に取り組んでいます。英語圏向けのホロライブEnglishやインドネシア向けの展開など、各言語圏に合わせた配信を行い、グローバルなファンコミュニティを形成しています。自社に3Dエンジニアを始めとした技術者を抱え、Live2D・3DモデルのクオリティやAR演出は業界トップクラスです。
オリジナル楽曲の制作や大型ライブイベントの開催にも力を入れており、横浜アリーナやさいたまスーパーアリーナなどの大規模会場でのライブを成功させています。グッズ展開やゲームコラボも豊富で、所属タレントの活動領域は配信にとどまりません。
ホロスターズ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | カバー株式会社 |
| 設立 | 2019年6月(ホロスターズとして活動開始) |
| 公式サイト | cover-corp.com |
ホロスターズはホロライブプロダクションが運営する男性VTuberグループで、ホロライブの姉妹グループにあたります。日本メンバーと英語圏メンバーを合わせて20名以上が所属し、ゲーム実況や雑談配信を中心に活動しています。カバー株式会社の充実した技術基盤を活用できるため、3Dモデルやスタジオ環境の質が高い点が強みです。
ホロライブとは異なるターゲット層に向けてコンテンツを提供しており、男性VTuberとして独自の活動スタイルを確立しています。年1回の大型イベントではホロライブとの合同参加もあり、グループ間の相乗効果で認知を広げています。
男性VTuber市場は女性VTuber市場と比べてまだ成長余地が大きく、ホロスターズはその中でもトップクラスの知名度を持っています。ホロライブプロダクションのブランド力と運営ノウハウを活かしながら活動できるため、男性VTuberとしてのキャリアを本格的に考えている人にとって有力な選択肢です。
ぶいすぽっ!

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社バーチャルエンターテイメント |
| 設立 | 2018年 |
| 公式サイト | vspo.jp |
ぶいすぽっ!はeスポーツの魅力を広げることを目的とした次世代Virtual esports Projectです。2025年10月時点で23名のVTuberが所属し、FPSやバトルロイヤル系のゲームを中心に高いゲームスキルを発揮する配信が人気を集めています。
他のVTuberグループと一線を画すのは、eスポーツに特化した活動を行っている点です。所属メンバーのゲームスキルは全VTuber事務所の中でもトップクラスで、VALORANT、Apex Legendsなどの大会で実績を残してきました。2026年3月には有明アリーナで大型eスポーツイベントが開催されるなど、メディアミックス展開も活発です。
ゲーム配信以外にも歌ってみた動画や雑談配信なども行っており、活動の幅は広がっています。eスポーツに真剣に取り組みたいVTuberにとって、ゲームスキルを正当に評価してもらえる環境が整った事務所です。
ななしいんく

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 774 inc. |
| 設立 | 2018年 |
| 公式サイト | 774.ai |
ななしいんくは774 inc.が運営するバーチャルYouTuber事務所で、2023年3月に全所属グループ・タレントを統合しました。現在はミュージック、バラエティ、ゲーミングの3つのジャンルに特化したコンテンツ企画を進行しています。
所属VTuberはアイドル的な面と芸人的な面を併せ持ち、個性豊かな活動を展開しています。事務所とタレントの距離感が近く、所属VTuber本人たちもスタッフとの良好な関係性について度々言及しています。風通しの良い組織文化が、タレントのモチベーション維持につながっています。
中堅規模ながらタレントの個性を最大限に活かす運営を徹底しており、画一的なブランディングを強制しない方針が特徴です。大手にはない柔軟さと、個人事務所にはない安定したサポートの両方を求める人に向いています。
Neo-Porte

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社Neo-Porte(Brave group統合) |
| 設立 | 2021年 |
| 公式サイト | neo-porte.jp |
Neo-PorteはVTuber渋谷ハル、プロゲーミングチームCrazy Raccoon、歌い手のまふまふとそらるの4名がプロデュースするVTuberプロジェクトです。0期生から7期生まで計22名のタレントが所属し、YouTube・Twitch合計のチャンネル登録者数は400万人を超えています。プロデューサー陣が配信者やクリエイターとしての第一線で活躍している点が他の事務所にはない強みです。
2026年で活動5年目を迎え、約2年ぶりにVTuberオーディションを再開しました。Brave groupと経営統合したことで、運営体制の強化と事業規模の拡大が進んでいます。所属タレントはゲーム配信を中心にしながら、歌ってみた動画や企画配信など多彩なコンテンツを発信しています。
オンライン・オフライン問わずイベントを積極的に展開しており、ファンとの距離が近い運営スタイルが支持されています。配信者としてのキャリアを持つプロデューサーが運営に関わっているため、タレント目線でのサポートが期待できます。
あおぎり高校

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社viviON(ゲオホールディングス完全子会社) |
| 設立 | 2014年(viviON設立) |
| 公式サイト | aogiri-highschool.com |
あおぎり高校は株式会社viviONが運営するバーチャルYouTuberグループです。高校という設定のもと、個性豊かなメンバーが学園のような雰囲気で活動を展開しています。バラエティ色の強い企画動画が人気で、YouTube上のショート動画でも高い再生数を記録しています。
2026年2月にはREALITY株式会社と共同で次世代VTuber発掘・育成オーディションを開催するなど、新人発掘にも積極的です。2025年10月には初の地上波冠番組がTOKYO MXで放送開始し、メディア展開も拡大しています。
親会社がエンタメ業界に強いゲオグループであるため、資金面とコンテンツ展開の両面でバックアップ体制が充実しています。DLsiteなどのデジタルコンテンツプラットフォームを運営するviviONのノウハウも活用できる環境です。
のりプロ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社のりプロ |
| 設立 | 2019年 |
| 公式サイト | noripro.jp |
のりプロは漫画家・佃煮のりおがプロデュースするバーチャルYouTuber事務所で、犬山たまきを筆頭に個性豊かな所属タレントが活動しています。2025年7月時点で17名のタレントが所属し、各種イベント企画・グッズ販売・音楽制作などを展開しています。
クリエイターであることをアイデンティティとし、イラストレーター、モデラー、映像クリエイターらと連携しながら活動をサポートしています。プロデューサーの佃煮のりお自身がクリエイターとして活躍しているため、制作面での理解と支援が手厚い点が他の事務所にはない強みです。
企業案件よりもタレントの自主的な創作活動を重視する運営方針を採っており、クリエイティブな活動を軸にVTuber活動を行いたい人に適した環境です。
.LIVE

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社アップランド |
| 設立 | 2018年 |
| 公式サイト | dotlive.jp |
.LIVE(どっとライブ)は株式会社アップランドが運営するバーチャルYouTuber事務所です。VTuber黎明期から活動を続ける老舗グループの一つで、清潔感のあるキャラクターイメージとファンとの交流を大切にする温かいコミュニティが特徴です。
2023年6月以降、別グループのぶいぱいもデビューし、合計22名のメンバーが参加する規模に成長しました。YouTube活動や音楽リリース、グッズ販売、イベントを通じて幅広いエンタメコンテンツを展開しています。
長期にわたる運営実績があり、タレントのサポート体制が安定しています。アットホームな雰囲気の中で配信活動を続けたい人に向いている事務所です。
神椿

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社THINKR |
| 設立 | 2018年 |
| 公式サイト | kamitsubaki.jp |
神椿(KAMITSUBAKI STUDIO)は株式会社THINKRが運営するクリエイティブスタジオで、VTuberとして活動しながら音楽活動にも力を入れるVSingerを多数抱えています。一般的なVTuber事務所とは異なり、音楽レーベルに近い運営スタイルを採用しています。
花譜、理芽、春猿火といった所属アーティストは音楽性とストーリー性を重視した活動を展開しており、楽曲のクオリティは商業音楽と遜色ありません。2026年3月にはPia Arena MMで大型ワンマンライブが開催されるなど、ライブ活動にも注力しています。
音楽とキャラクターを融合させた独自の世界観を構築しており、配信よりも楽曲制作やライブパフォーマンスを軸に活動したいVTuberに最適な事務所です。
Re:AcT

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社mikai |
| 設立 | 2018年 |
| 公式サイト | https://www.v-react.com/ |
Re:AcTは株式会社mikaiが運営するバーチャルYouTuber事務所で、タレントの特性やプロモーション戦略に合わせた柔軟な運営体制が特徴です。所属タレント一人ひとりに合わせた個別の活動方針を設計し、画一的な運営を避けています。
Re:AcT Gamingというプロジェクトでは、女性配信者がゲーム市場で活躍できる環境づくりに取り組み、Twitchでのゲーム配信に力を入れています。2025年12月には経営陣が交代し、2026年からは新体制で運営がスタートしました。
中堅規模の事務所として、大手のようなブランド力はないものの、所属タレントの希望に寄り添った運営が可能です。自分のペースで活動しながら事務所のサポートも受けたい人に向いています。
RIOT MUSIC

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社RIOT MUSIC |
| 設立 | 2022年7月 |
| 公式サイト | riot-music.com |
RIOT MUSICは音楽特化型のVTuber事務所で、VSingerレーベルやVTuberサポートプロジェクトRIONECTIONを運営しています。Brave groupの事業部門からスピンオフして設立された経緯があり、音楽活動に集中できる環境を提供しています。
RIONECTIONは既に活動中のVTuberが本当にやりたいことを実現できるようサポートするプロジェクトで、2025年時点で25名のVTuberが参加しています。YouTube、各種配信プラットフォーム、SNS活動を総合的にサポートする体制を構築しています。
楽曲制作や音楽配信に強みがあり、音楽活動を本格的に行いたいVTuberにとって魅力的な選択肢です。既存のVTuber活動を続けながら音楽面でのサポートを受けたい人にも門戸を開いています。
Palette Project

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | ENILIS Inc. / jig.jp(共同運営) |
| 設立 | 2019年9月 |
| 公式サイト | paletteproject.jp |
Palette Projectは日本のバーチャルアイドルグループ兼VTuber事務所で、2026年1月にjig.jpとENILIS Inc.の共同運営体制に移行しました。jig.jpが事業基盤・投資サポートを提供し、ENILIS Inc.がVTuber事業運営のノウハウを担当する分業体制です。
七海ロナ、暁月クララ、藤宮ことはなどのメンバーが所属し、アイドル的な活動を展開しています。歌やダンスを中心としたパフォーマンスに力を入れており、定期的にライブイベントも開催しています。
運営体制の刷新により、今後のサポート充実が期待できる段階にあります。アイドル志向のVTuber活動を始めたい人にとって、成長中の事務所に早期参加できるチャンスがある事務所です。
VOMS project

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営 | GYARI(個人プロデュース) |
| 設立 | 2019年9月 |
| 公式サイト | voms.net |
VOMS projectはボカロP・音楽クリエイターのGYARIがプロデュースするバーチャルYouTuberグループです。企業運営ではなく個人プロデュースという珍しい形態で、少人数ながら独自の個性を持つグループとして活動しています。
2023年10月には新メンバー3名が加入し、プロジェクトは継続しています。GYARIが楽曲提供やデザイン監修を手がけており、音楽クリエイターとしての強みが所属タレントの活動に直接反映される点が最大の特徴です。
少人数体制のため一人ひとりの活動に目が行き届きやすく、プロデューサーとの距離が極めて近い環境です。大手の組織的なサポートよりも、クリエイターとの密な連携を求める人に向いています。
Balus

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | バルス株式会社 |
| 設立 | 2017年 |
| 公式サイト | balus.co |
Balus(バルス)はVR/AR/3DCGを活用したコンテンツ制作と事務所運営を行う技術特化の企業です。有料配信プラットフォームSPWNを通じた事業と、VTuberによる3Dライブ演出を実現するXRライブ事業を2本柱として展開しています。
銀河アリス、MonsterZ MATE、夜子・バーバンクといった所属タレントは、それぞれ独自の活動で注目を集めています。3DCG技術を強みとしているため、3Dライブやバーチャルイベントでの演出クオリティが高い点が他の事務所との差別化要素です。
アニメ制作事業にも進出するなど活動の幅を広げており、XR技術を活かした新しい表現に挑戦したいVTuberに適した事務所です。
Razzプロダクション

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社BET |
| 設立 | 2021年2月 |
| 公式サイト | razz.jp |
Razzプロダクションは株式会社BETが運営するIRIAM特化型のライバー事務所で、設立からこれまでに1500名以上のVライバーをサポートしてきた実績があります。IRIAMと契約を結ぶライバー事務所の中ではトップクラスの規模です。
クリエイティブの質の高さが特徴で、所属ライバーのアバターデザインやグッズ制作にこだわりを持っています。事務所内イベントも充実しており、配信生活でマンネリが起きないよう、お祭り感のあるイベントを不定期に開催しています。
IRIAM配信に特化したノウハウが蓄積されているため、IRIAMでのVライバー活動を本格的に始めたい人に最適な事務所です。YouTubeではなくIRIAMを主戦場にしたい方は検討する価値があります。
Kalanプロダクション

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社BET |
| 設立 | 2025年6月 |
| 公式サイト | https://kalan.pro/audition |
Kalanプロダクションは株式会社BETが設立した男性専門のVライバー事務所で、2025年8月に本格的に活動を開始しました。Razzプロダクションの姉妹事務所にあたり、主にVライブコミュニケーションアプリIRIAMで活動するライバーをサポートしています。
最大の特徴は報酬還元率100%で事務所マージンがない点です。さらに月間配信実績に応じたボーナス報酬制度もあり、配信をすればするほど収入が増える仕組みになっています。Razzプロダクションで培ったIRIAM運営のノウハウが活用されている点も安心材料です。
設立間もない事務所のため実績は限定的ですが、男性ライバー市場の成長を見込んで立ち上げられた事務所です。IRIAMで男性ライバーとして活動したい方にとって、マージンなしで始められる貴重な選択肢になります。
Lapis Live

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社Lapis Live |
| 設立 | 2021年8月 |
| 公式サイト | lapislive.com |
Lapis Live(ラピスライブ)はIRIAM専門のVライバー事務所で、2025年3月時点で400名以上のタレントが活動しています。同年4月にはAI Inc.の子会社となり、経営基盤が強化されました。
IRIAM専門事務所としてトップクラスのライバーが在籍しており、チャットサポートが常時利用可能です。法務顧問や税理士もスタッフとして在籍し、配信中のトラブルや税金関連の相談にも対応できる体制を整えています。
登録は無料でコストが発生しないため、初期費用を抑えてVライバー活動を始めたい人にとって参入障壁が低い事務所です。IRIAM配信のノウハウ提供や、所属ライバー同士のコミュニティ形成も積極的に行っています。
目的別のおすすめVTuber事務所
18社を見比べても、自分に合う事務所が絞れないという方は多いでしょう。ここでは活動スタイルごとに、候補になりやすい事務所を整理しています。
ゲーム配信をメインにしたい場合
FPSやバトロワ系の配信で勝負したいなら、ぶいすぽっ!が筆頭候補です。eスポーツ大会への出場実績が豊富で、ゲームスキルを正当に評価してもらえる環境が整っています。Neo-Porteもプロデューサー陣にプロゲーマーやストリーマーが揃っており、ゲーム実況を軸に活動する所属タレントが多いです。
大手のにじさんじやホロライブにもゲーム配信で人気のタレントはいますが、採用枠が限定的でゲーム特化の方針を取っているわけではありません。ゲーム配信を活動の柱にしたい場合は、ジャンル特化型の事務所のほうが方針のミスマッチが起きにくいでしょう。
音楽活動に力を入れたい場合
楽曲制作やライブパフォーマンスを本格的に行いたいなら、神椿(KAMITSUBAKI STUDIO)が業界でも突出しています。音楽レーベルに近い運営体制で、所属アーティストの楽曲クオリティは商業音楽と比べても遜色がありません。
RIOT MUSICは既に活動中のVTuberを音楽面でサポートするRIONECTIONを運営しており、配信活動を続けながら音楽にも挑戦したいという方に合っています。のりプロもクリエイター色が強く、創作活動を重視する事務所です。
アイドル的な活動をしたい場合
ホロライブはアイドルコンセプトを全面に打ち出しており、歌やダンスを含むパフォーマンスに力を入れています。大規模ライブイベントの実績が豊富で、武道館やアリーナ級の会場でステージに立つ機会もあります。
Palette Projectもアイドル活動を軸に展開しているグループです。運営体制が刷新され成長中の段階にあるため、初期メンバーとしてグループと一緒に大きくなりたい方には合うでしょう。
IRIAMで活動したい場合
YouTubeではなくIRIAMを主戦場にするなら、Razzプロダクション・Kalanプロダクション・Lapis Liveの3事務所がIRIAM専門のサポート体制を持っています。
Razzプロダクションは累計1500名以上のサポート実績があり、IRIAMでのノウハウが最も蓄積されています。男性ライバーであればKalanプロダクションが報酬還元率100%の条件で活動を始められます。Lapis Liveは400名以上が所属する大規模事務所で、チャットサポートや税務相談まで対応できる体制が揃っています。
VTuber事務所に所属するメリット
事務所に所属すると、アバター制作や機材投資といった初期費用の負担から、営業活動、法的トラブルへの対応まで、個人では手が回りにくい業務をまとめてサポートしてもらえます。
クオリティの高いアバターを提供してもらえる
事務所からアバターを提供してもらえるため、初期費用を大幅に削減できます。個人で3Dモデルを発注すると20万〜50万円かかりますが、事務所なら無償または低額で利用できます。
大手事務所では専属デザイナーやモデラーが制作に関わるため、表現の幅が増えます。表情や動きのバリエーションが多く、配信中のリアクションが豊かになる点も視聴者からの評価につながります。
機材や配信環境のサポートがある
トラッキング用のカメラやマイク、配信用PCなどの機材を貸し出す事務所が多く、初期投資なしで活動を始められます。個人で揃えるとトータルで10万円以上かかるため、資金面での参入障壁が下がります。
配信ソフトのセットアップや音響設定など、技術的なトラブルに対応してもらえるのも大きな利点です。機材トラブルで配信を中断するリスクが減り、活動に集中しやすくなります。
営業・宣伝のノウハウを活用できる
事務所の持つ企業ネットワークを通じて案件が回ってくるため、個人では接点を作りにくい大手企業とのコラボが実現しやすくなります。案件獲得のための営業活動を事務所が代行してくれるので、配信やコンテンツ制作に時間を使えます。
公式サイトやSNSでの告知、グッズ制作、イベント企画など、マーケティング面でのサポートも受けられます。個人では難しいブランディングや露出拡大が事務所のリソースで可能になります。
トラブル対応を任せられる
視聴者とのトラブルや誹謗中傷、著作権問題など、活動中に発生するリスクを事務所が法的・実務的に対応してくれます。個人では対処が難しい悪質なアンチコメントやストーカー行為に対して、法務担当が介入できる体制があると精神的な負担が減ります。
契約関係の管理や税務処理も事務所がサポートするケースが多く、事務作業に時間を取られずに済みます。確定申告や収益の計上方法など、個人で判断しにくい領域をフォローしてもらえます。
案件やコラボ企画の機会が増える
事務所に所属すると他のVTuberとのコラボ企画に参加しやすくなり、視聴者層を広げるチャンスが生まれます。事務所主催のイベントや企画に参加できるため、個人活動では得られない露出機会が得られます。
企業案件も事務所経由で依頼が来るため、案件単価が高まりやすくなります。事務所のブランド力や実績が信頼につながり、大型案件のオファーが届く可能性が高まります。
VTuber事務所に所属するデメリット
事務所のサポートと引き換えに、活動の自由度や収益配分に制約が生まれるほか、退所時の権利関係や悪質な事務所のリスクにも注意が必要です。
事務所の方針に従う必要がある
配信内容や企画は事務所のガイドラインに沿って行う必要があり、やりたいゲームや話題が制限されることがあります。特定ジャンルの禁止や、配信時間帯の指定など、個人活動に比べて自由度が下がります。
コラボ相手やSNSでの発信内容も事務所の承認が必要なケースが多く、思いついたアイデアをすぐ実行できません。事務所が定めたブランドイメージに合わない活動は却下されるため、表現の幅が狭まる場合があります。
収益を事務所と分配する
スーパーチャットやメンバーシップ、案件報酬は事務所と分配されるため、個人で同じ収益を上げたときと比べると手取りは減ります。もっとも、案件獲得力や機材サポートを考慮すれば、総合的にプラスになるかは状況次第です。分配率の相場や収益源ごとの仕組みは、後述の「収益構造とマージン率の実態」で詳しく解説しています。
一定の成果やノルマを求められる
多くの事務所は月の配信時間や頻度に最低基準を設けており、達成できないと契約解除の対象になる場合があります。配信を続けるモチベーションが維持できなくなった場合でも、契約上の義務として活動を継続しなければならないプレッシャーがあります。
登録者数や視聴数が伸びない状態が続くと、事務所からのサポートが縮小したり、案件が回ってこなくなったりすることもあります。実力主義の側面が強く、成果を出せないと居づらくなるリスクがあります。
退所時にアバターを引き継げない
事務所が提供したアバターは事務所の知的財産であり、退所時に使用できなくなるのが一般的です。人気が出たアバターでも、辞めたら新しいアバターで一からファンを集め直す必要があります。
これまでの活動実績やファン層がアバターと紐づいている場合、引き継げないことで失うものは大きくなります。退所後に同じキャラクターで活動を続けたい場合でも、契約上認められないため、活動の継続性に影響が出ます。
悪質な事務所が存在する
契約内容が不明瞭で、後から高額な機材費やアバター制作費を請求する事務所があります。初期費用無料と謳いながら、退所時に違約金や制作費の返還を求められるケースも報告されています。
運営実績が浅い事務所や、事務所名で検索しても情報がほとんど出てこない場合は注意が必要です。所属前に契約書の内容を第三者に確認してもらうことで、トラブルを回避しやすくなります。
収益構造とマージン率の実態
VTuber活動で得た収益がどのような仕組みで分配されるかは、事務所選びで必ず確認すべき要素です。スーパーチャットやメンバーシップなど収益源ごとに分配方式が異なるため、事前に把握しておく必要があります。
一般的な分配率の相場
事務所所属のVTuberは、配信収益の30%から50%程度を受け取る形が一般的です。YouTubeのスーパーチャットの場合、まずプラットフォーム側が約30%を手数料として差し引き、残りの70%から事務所の取り分が発生します。個人勢であればこの70%が全額手元に入りますが、企業所属だとさらに分配が発生する仕組みです。
実際の比率は契約内容次第です。大手事務所でも新人とトップライバーでは条件が異なることがあり、分配率だけでなく固定給の有無や達成ボーナスなども含めて総合的に判断する必要があります。
収益源ごとの分配の違い
スーパーチャットとメンバーシップは似た分配方式が多いものの、グッズ販売や企業案件の扱いは事務所によって大きく異なります。グッズ販売は事務所が制作・在庫管理・発送を担う代わりに、利益の大部分を事務所が受け取る形も珍しくありません。案件収益は事務所が獲得した仕事を割り振る形になるため、個人勢では得られない規模の案件に参加できる分、報酬の分配率は低めに設定されることが多いです。
配信外の活動が増えるほど収益構造も複雑になります。イベント出演やボイス販売などは別途契約が必要な場合もあるため、活動範囲を広げたい人は各収益源の扱いを事前に確認しておくと安心です。
VTuber事務所に所属するためには
事務所に所属するルートは大きく分けて3つあり、それぞれに求められる準備が異なります。
オーディションに応募する
多くの事務所は定期的にオーディションを実施しており、公式サイトやTwitterで募集が告知されます。オーディションでは配信経験の有無よりも、声の魅力やキャラクター性、配信への熱意が重視されることが多いです。
未経験者向けのオーディションもありますが、その場合は長期的な育成前提での採用になります。書類選考では自己PR動画や歌動画の提出を求められることが多いため、事前に準備しておいてください。オーディションの倍率は事務所によって異なり、大手は数百倍に達することもあります。
スカウトを受ける
実績のある配信者は事務所からスカウトされることがあります。スカウトを受けやすいのは、登録者数よりも視聴者との関係性が良好で、安定した配信スケジュールを維持している配信者です。
SNSでの発信力も評価されるため、配信外でもファンとコミュニケーションを取っている人はスカウトされやすい傾向があります。ただし、スカウトを装った勧誘もあるため、実績のある事務所かどうかを必ず確認する必要があります。
個人活動から段階的に目指す
いきなり大手に所属するのではなく、個人勢として実績を積んでから事務所を目指すルートもあります。個人での配信経験があると、オーディションでもスカウトでも有利になります。
個人活動中にファンベースを作っておけば、事務所所属後もスムーズに活動を拡大できます。中堅事務所の中には、個人勢として一定の実績がある人を優先的に採用するところもあるため、焦らず実力をつけてから応募するのも一つの手です。なお、VTuber事務所でのマネジメント業務に興味がある方は、VTuberマネージャーになるには?必要スキルや未経験からの目指し方など解説!も併せて確認しておいてください。
よくある質問
VTuber事務所の最大手はどこですか?
にじさんじ(ANYCOLOR株式会社)とホロライブ(カバー株式会社)が二大事務所と呼ばれています。どちらも東証に上場しており、所属タレント数・売上規模・海外展開のどれを見ても業界トップの位置にいます。この2社に続く存在としてぶいすぽっ!やあおぎり高校が急成長しています。
未経験でもVTuber事務所に所属できますか?
配信未経験でも応募可能なオーディションは複数あります。大手事務所は倍率が数百倍に達するため、未経験者は中堅・小規模事務所のオーディションから挑戦するほうが通りやすいでしょう。個人勢として実績を積んでから改めて応募する方法もあり、焦らずにルートを選べます。
事務所に所属しないと人気は出ませんか?
個人勢でも登録者数10万人を超えるVTuberはいます。事務所のサポートがなくても、配信の質やSNSでの発信力次第で成長は可能です。ただし、企業案件の獲得やイベント出演など活動の幅を広げたいなら、事務所のネットワークが有利に働く場面は多いです。
まとめ
VTuber事務所は大手のにじさんじやホロライブから、中堅のNeo-Porteやあおぎり高校、IRIAM特化のRazzプロダクションまで、規模も方針もさまざまです。サポートの手厚さと引き換えに活動の自由度が下がったり、収益の30%〜50%を分配する必要があったりと、事務所所属にはメリットとデメリットの両面があります。
事務所を選ぶ際は、分配率や知名度だけでなく、契約条件、退所時のアバターの扱い、所属VTuberの活動実態まで確認することが大切です。個人勢で始めてから事務所に移籍する選択肢もあるため、まずは自分の目標と現在の実力を照らし合わせて判断してください。
VTuber業界にキャリアとして関わりたい方は、事務所の運営側で働く選択肢もあります。スタッフ職の仕事内容や就職方法についてはVTuberスタッフになるには?経験・スキル・就職方法を解説で、マネジメント職についてはVTuberマネージャーになるには?必要スキルや未経験からの目指し方など解説!で詳しく取り上げています。