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WEBデザイナーはやめとけ?言われる理由と向き不向きを解説

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WEBデザイナーへの転職を考えていたところ、周囲から「やめとけ」と言われて立ち止まっている人は多いです。調べれば調べるほど答えが出ない感覚があります。

やめとけと言われる理由には、低単価・長時間労働・スキル更新の負荷など複数あり、どれも事実です。

ただし全員が同じように消耗するわけではなく、消耗するのが技術的な難しさなのか、修正対応という人間関係なのかで向き不向きが分かれます。

やめとけと言われる6つの理由と、技術と人間関係のどちらで詰まりやすいかの判断軸を以下で確認できます。

読み終わったあとに、転職を進めるかやめるかを一人で判断してみてください。

この記事の内容

WEBデザイナーがやめとけと言われる理由

求人ボックスで「Webデザイン 未経験」を引くと、未経験可の求人が全国で20万件超並びます。誰にでも入口が開いている仕事です。ただし入ってからの位置は、入口の広さとはかなり違います。

仕事はクライアントが発注し、プロデューサーやディレクターが受けて、デザイナーへ降りてきます。デザインを作るのはデザイナーですが、最終的にどう直すかを決めるのは上の工程です。やめとけと言われる理由の多くは、この「入りやすいのに、修正を受ける側に置かれる」という位置から出てきます。

誰でも参入できるため単価が下がりやすい

有効求人倍率0.12という数字が、単価が下がりやすい構造を端的に示しています。求人の数より応募者の数のほうが多く、1枠におよそ8名が応募する計算になります。未経験可の枠が大量にある一方で、その枠を取り合う人数も多い。入口が広いことと、入口が空いていることは、意味が違います。

実際に、この倍率を勝ち抜いて就職できても、すぐに割のいい仕事が回ってくるわけではありません。制作会社が未経験者に外注することはほぼなく、外注先はもともと会社で働いていて独立した人か、デザイナーとして長年経験がある人に限られます。経験の浅い人が単独で受注しようとすると、行き先はクラウドソーシングに寄ります。そこでは低単価の案件が多く、時給に換算すると割に合いません。

こうして応募者が多く、未経験の外注先としては選ばれにくい状況が重なって、駆け出しの時期の単価は下に張りつき、経験を積まない限り動きません。

下流工程で修正指示を受ける側に置かれる

納期の直前に、クライアントから「やっぱりここを変えたい」とデザイン変更の指示が来ます。すでに固まっていたはずの画面を、もう一度作り直すところから始めます。

この変更がどこから来るかをたどると、流れが見えてきます。クライアントが発注し、プロデューサーやディレクターがそれを受け、デザイナーへ降ろす。デザイナーは一番下流に置かれているので、上で決まった判断がそのまま手元の作業量になります。

そのため、自分のデザイン案にこういう意図があると説明しても、上流の判断は覆せず、結局は指示通りに直すことになります。作る人と、決める人が違う。やめとけと言われる消耗の入口は、ここにあります。

納期前は残業が集中し残業代が出ない場合もある

WEBデザイナーの月間労働時間は164時間です。数字だけを見れば、それほど長くは見えません。とはいえ、この時間は平らにならされた平均で、実際は納期の前に山が来ます。

納期直前にデザイン変更の指示が入れば、その対応に追われて作業が後ろ倒しになります。会社によっては固定残業制をとっていて、いくら残業しても残業代は別途支払われません。山が高くなっても、給与がその分増えない仕組みになっています。

トレンドとツールの学習が終わらない

入職時点で覚えるのは、デザイン基礎・HTML/CSS・デザインツール・SEOやマーケティング・クライアントワークです。入口で一通り覚えれば終わり、とはいきません。

就職した後も、使っているツールのアップデートやデザイントレンドの移り変わりを追い続けます。コーディングまでできて当たり前という前提が広がり、覚える範囲はむしろ外へ広がっています。就職してから学ぶ量が減ることはありません。

平均年収は普通でも未経験入社直後は低い

WEBデザイナーの平均年収は539.6万円です。職種全体で見れば、低いとは言えない水準にあります。

とはいえ、この平均は経験者を含んだ数字で、未経験で入った直後はこの水準には届きません。実際の入口に近いのは、求人月額賃金の27.3万円のほうです。平均年収の額面から想像する暮らしとは差があります。

長時間の画面作業で身体的な消耗が積み重なる

デザインレビュー前の最終確認では、1ミリのズレを直すために数時間連続して画面を凝視することになります。一日その作業を続けた後は、目がかすみ、肩が固まります。この姿勢が毎日続き、抜けきらない目の疲れと肩のこわばりが、一週間、一ヶ月と引きずられていきます。

やめとけは本当か、WEBデザイナーの実態

やめとけと言われる理由は事実です。ただ、その重さは人によって変わります。WEBデザイナーへの発注は続き、AIに職種ごと置き換えられてもいない。どこで詰まりやすいかが、合うかどうかを分けます。

理由はあるが全員に当てはまるわけではない

やめとけと言われる理由そのものは、事実です。納期が詰まる。修正が何度も戻る。

覚えることが多くて、最初の数年は手が追いつかない。ここまでは多くの現場で共通します。

もっとも、その負荷で消耗しきるかどうかは、本人と職場の組み合わせで変わります。早期に辞めた人の話をたどると、Webデザインそのものが合わなかったというのは、実は少数です。詰まっている場所は、デザインの適性ではなく職場との噛み合わせにあるケースが多くあります。

入った会社の教え方、任される範囲、相談できる相手がいるか。この組み合わせが早期離職を分けています。「やめとけ」を全員へのレッテルとして受け取るか、自分がどこで詰まるかの目印として読むかで、判断の方向が分かれます。

需要自体はなくなっていない

WEBデザイナーの就業者数は201,100人。令和2年の国勢調査で集計された数字です。

サイトもアプリも作り続けられ、デザイナーへの発注が止まった気配はありません。作り手の総数が縮んでいないことは、この就業者数にも表れています。

もっとも、「やめとけ」は待遇や働き方への不満です。職種ごと消えるという話ではなく、入ってからの消耗の話です。

AIに置き換わる作業と残る作業は分かれる

同じデザイン業務でも、機械に渡せる部分と人に残る部分は、はっきり分かれます。

バナー素材の生成、シンプルなレイアウト案。この手の作業はAIやノーコードツールで自動化されつつあります。手を動かすだけで成立していた領域は、確かに削られていきます。「いくつか案を出す」だけなら、ツールのほうが速い場面も増えました。

一方で、クライアントのビジネス課題を解決する上流の設計は、人が担っています。何のためのサイトか、誰に何を届けるか。そこを言葉にして形へ落とす工程は、ツールが代わりにやりにくい仕事です。

今のWEBデザイナーはコーディングもできるものと見なされ、求められる範囲は広がっています。置き換わるのは個別の作業で、デザインという職種のニーズは続いています。

WEBデザイナーに向いていない人

PC画面に向かい、図形の配置を1ミリ単位で調整していく。配置が1ミリでもズレると見る人に違和感を与えるので、その違和感が消えるまで動かし続けます。

ここまで読んできた「やめとけ」の理由は、人によって刺さる場所が違います。同じ仕事でも、消耗する箇所が手元の作業にある人と、人とのやり取りにある人に分かれます。自分がどちらで詰まるかが見えてくると、合わない仕事に飛び込む前に立ち止まれます。

細部のズレが気にならない人

1ミリのズレを直すために、PC画面の前で同じ箇所を何度も動かします。図形の配置が1ミリでもズレると見る人に違和感を与えるので、その差が自分で気にならない人にとっては、何時間もかける意味がわからない作業になります。

1ミリの差が気になるからこそ何時間も向き合えるわけで、その違和感に気づける感覚が仕事の出発点になっています。ズレが見えない人は、苦しむ前に詰まります。直すべき場所がそもそも自分には見えません。

ただ、細かい差が目に入らないこと自体は、日常では困りません。それでも、その差を延々と追いかける時間が毎日続きます。

修正のやり取りでストレスをためる人

納期まで2日あるタイミングでディレクターから仕様変更が来ます。画面を作り直して確認を取って、また直す。手を動かす前の確認だけで一日が終わる日があります。コーダー、ディレクター、クライアントと、連日のように仕様の確認を重ねる仕事です。

しかも、すり合わせたものが最後にひっくり返ることがあります。納期の直前にクライアントから的外れな修正指示が来て、意図を説明しても覆せず、また作り直す。このやり取り自体に消耗する人は、デザインの腕とは別のところで疲れていきます。手元の作業ではなく、人と人の間で削られる消耗です。

一人で黙々と進める時間が苦手な人

修正のやり取りが多い一方で、作業時間の大半は一人でPC画面に向かい続ける時間です。打ち合わせが終われば、あとは黙って手を動かす時間が長く続きます。

会話で気分を切り替えながら働きたい人にとって、何時間も一人で画面と向き合う時間はきつい仕事です。誰かと話しながら進めたい人には、この孤立した作業が積み重なってこたえます。

学び続けるのが苦痛な人

就職してからも、新しいことを覚える流れは止まりません。学ぶこと自体が苦痛だと、この終わらない更新がそのまま負担になります。一方で、新しいツールを触るのが面白いと感じる人には、同じ更新が苦になりにくい。

やめとけと言われる理由のうち、自分はどこで詰まりそうか。手元の作業か、人とのやり取りか、学び続けることか。名指しできた人から、進む道を選びやすくなります。

WEBデザイナーに向いている人

スーパーで洗剤のパッケージを手に取ったとき、このフォントは見やすい、この配色だから価格が目に飛び込む、とつい考えてしまう人がいます。デザインが好きという気持ちと、WEBデザイナーに向いているということは、重なりません。好きなだけなら買って眺める側で済みます。

向いている人は、目に入ったものをなぜそう見えるのかまで分解しています。ここから挙げる4つの感覚は、その分解を仕事として毎日続けられるかどうかの目安になります。

細部や配色の違いに自分から気づく人

クライアントから「もっと明るい感じに」と言われたとき、自分なりに判断して配色と余白の両方を調整できる人がいます。言われた通りに色だけ変える人は、同じ指示をまた受けます。何が問題なのかを自分の目で先に見つけて手を動かせるかどうかが、デザイナーとして現場で続けられるかを分けます。

おしゃれだと思う配色より、商品が売れる配色、問い合わせが増える導線が仕事では優先です。好みで作っている人は修正の方向が分からず、根拠を問われると答えられません。目的から逆算して色や構成を選べる人は、指示が来る前に自分で直すべき場所を見つけられます。

クライアントの課題を理解してデザインに落とせる人

ボタンの色を変えてほしいという指示が来たとき、それが「申し込みを増やしたい」という目的から来ていると分かっていれば、色だけでなく文言や置き場所まで一緒に提案できます。自分がおしゃれだと思う配色より、商品が売れる配色、問い合わせが増える導線が優先される仕事です。好みを脇に置けるかどうかで、続けられるかが変わります。

下流工程にいると、自分のデザインに修正指示が入る場面は避けられません。相手が何を解こうとしているかを理解している人は、修正の的を絞れます。好みだけで作っている人は、言われた通りに色を変えて終わり、また次の修正が来ます。

新しいツールを面白がって試せる人

環境が変わるたびに「試してみよう」と手が動く人は、この仕事と相性が良いです。新しい技術を触ること自体を楽しめる人なら、コーディングのように担当範囲が広がっても、それを次に覚えられることとして受け取れます。

HTMLとCSSの作業を苦に感じない人

デザインデータを受け取って、HTMLでコーディングまでこなす求人が大半です。Figmaで見た目を整える工程と、HTMLとCSSで画面を組み立てる工程は、頭の使い方が違います。前者が得意でも、後者を細かい記述の繰り返しと感じて嫌になる人もいます。コードを書く作業を苦にしない人は、コーダーから実装しにくいデザインと言われずに済む立場に立てます。

WEBデザイナーへの転職を進めるなら

向き不向きが職場との組み合わせで変わる以上、スキルを磨く前に消耗しにくい職場を選ぶことが先です。消耗しにくい職場と合う職場は、求人票の読み方と、どこに転職するかの2段階で絞れます。

残業代と業界の記載で求人を見分ける

求人票でまず見たいのは、固定残業制の有無とみなし残業時間の記載です。固定残業○時間分を含む、という一文があれば、その時間までは残業しても給与が増えません。みなし残業が30時間40時間と長く設定されている求人は、それだけの残業が前提になっていると読み取れます。

次に見るのは、勤続年数や離職率の数字、そしてどの業界向けの制作をする会社かという記載です。離職率が高い会社や、勤続年数の平均が極端に短い会社は、入ってから消耗しやすい職場です。広告系か、自社サービス系か、受託中心かによって、納期の厳しさも修正対応の量も変わってきます。求人票に書かれた数字と業界の記載は、応募前に職場の輪郭を掴む数少ない手がかりです。

制作会社かインハウスかで働き方が変わる

制作会社は複数のクライアントの案件を同時に回します。納期が重なり、修正対応の量も多く、客先の要望に振り回される日が続きます。一方インハウスは、自社サービスのデザインに集中できる職場です。外部クライアントとの折衝が少なく、一つのプロダクトとじっくり向き合えます。

同じWEBデザイナーでも、複数案件を捌くのが苦痛か、社内調整のほうが苦痛かで、合う側は分かれます。ただし未経験の入口は、制作会社とインハウスの社員求人に集中します。自分がどちらで消耗しにくいかを先に判断してから絞り込む。それが入社後のミスマッチを減らします。

ポートフォリオで実力を見せる

採用担当者が見るのはポートフォリオです。資格でも受講歴でもなく、何を作れるかを実物で見せられるかで選考の通過率は上下します。独学やスクールで学んだ人は多く、企業はその中から選びます。

架空サイトでも模写でも、完成物として並べられるものを用意しておくことです。学んだ時間の長さより、手を動かして仕上げたものが通行証になります。

WEBデザイナーに強い転職エージェントを使う

固定残業の実態や本当の離職率は、求人票に書かれません。残業時間の記載が短くても、社内での持ち帰り作業が常態化している会社があります。そうした内部の情報は、その会社に人を送り込んできたエージェント経由でなら確認できます。

その上で、エージェントに伝えたいのは、自分が技術と人間関係のどちらで消耗しやすいかです。コーディングの難しさで詰まりやすいのか、修正指示のやり取りで疲れやすいのか。どちらで折れやすいかを言葉にして渡すと、避けるべき職場と合う職場を絞り込んでもらえます。求人票の数字の内側まで踏み込んで教えてくれるのが、WEBデザイナーの採用事情に詳しい担当者です。

WEBデザイナーを含むクリエイティブ職の転職に強いエージェントの選び方は、以下の記事で解説しています。

【2026年版】クリエイティブ職に強い転職エージェントおすすめ8選!職種別の選び方も解説

まとめ

WEBデザイナーに「やめとけ」と言われる理由は、ひとつにまとまりません。詰まる場所は、大きく二つに分かれます。

ひとつは、仕事そのものの難しさです。今のWEBデザイナーは、コーディングもできるものとして見られます。デザインの基礎、HTMLとCSS、デザインツール、SEOやマーケティング、クライアントとのやり取り。覚えることが横に広いです。

独学やスクールで一通り学んでも、未経験のうちは外注先に選ばれません。実績がないと仕事が取れず、仕事が取れないから実績も積めません。このループに入ると、入り口の前で足が止まります。

もうひとつは、人がすり減る側です。入って2週間で「できない自分がイヤで悔しい」と感じる新人がいます。技術の壁とは別に、毎日の現場で気持ちが削られていきます。

一枠を多くの応募者が取り合い、未経験で入った直後の月給は全職種平均に届かず、固定残業を含む求人は多いです。市場の入口が厳しいこの構図は、今も変わっていません。スキルを磨く前に、自分がコーディングの難しさで止まりやすいのか、修正対応のやり取りで疲れやすいのかを確認して求人を絞るのが先です。

向き不向きを語る声のなかに、「1pxの配置のずれが気になる」というものがあります。そういう人なら、細部の修正がストレスに変わりにくいです。逆に、ずれが気にならないタイプには、毎日の指摘が重くのしかかります。

転職に踏み切るなら、クリエイティブ職に強いエージェントに絞って相談するのが近道です。各社の特徴は以下の記事で比較しています。

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